三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会

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2009年 09月 06日

裁判報告&学習会の報告

「三郷ベジタブル」市長選・市議選の争点に
    熱気こもる裁判報告・学習会


 住民側が敗訴した「三郷ベジタブル関連住民訴訟」の長野地裁判決を受けて09年9月1日、裁判学習会・報告会が穂高会館で開かれた。訴えの内容に踏み込まず“門前払い”した判決と、税金無駄遣いにつながる第三セクター安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の経営問題はなんら解決されないまま市長交代を迎えることが、原告・小林純子市議や藤原浩さん、市民の会から報告された。10月11日投開票の安曇野市長選に名乗りをあげている3氏も加わり、三郷ベジタブル問題への考え方、市長になった場合の対応を語った。単一問題に限ってだが、告示前の立候補予定者討論会が実現した形になった。主催者関係者を除き、市民83人が参加。熱気があふれた。

 報告会は、諌山憲俊・市民の会代表世話人が、2年9カ月前の3期決算書に端を発し、監査請求、さらに07年11月21日の長野地裁提訴にいたる経過、09年8月7日の地裁判決で“門前払い”の敗訴にいたったこと、訴え内容に踏み込んだ判断をもらえなかったことから8月18日、東京高裁に控訴したことを報告した。そして「おりしも10月11日、市長・市議選が行われます。立候補表明している3人に来ていただき、三郷ベジタブル、三セク問題について、考え方をお聴きしたいと呼びかけ、快諾いただいた」と経過を報告した。

 小林市議はプロジェクターを使って、三郷ベジタブル問題の経緯、内容、意味するものを50分にわたって説明した。
①安曇野菜園(三郷ベジタブル)は、旧三郷村が半分以上を出資し官民でつくった(第三セクター)会社、20億円かけてトマト栽培施設を建設
②年額7000万円を超す施設使用料は、経営不振を理由に6年間一度も支払われず、未払い金が累積
③起債償還などで税金が無為に消えている
「税金が本当に必要なところに使われていない。会社を立ち上げた三郷村行政の責任は大きい。三郷ベジタブルという会社を、背任や不法行為で訴えるわけにも行かない。安曇野市を相手に行政としての責任を訴えるしかない。20億円施設の使用料を払わず、損害を与えている。訴訟を通じて闘うプロセスの中で、自治を高めて行く」と大枠を説明。
98年(平成10年)県公社の土地取得に始まる施設建設、04年8月の第1期から始まる赤字決算、3期黒字は粉飾で実質赤字であること、「三郷ベジタブルは、時と場合によって都合のよい数字を発表する」「経営実態と違う報告を毎年やってきた」などと、見えにくい経営数字の「からくり」を具体的に解き明かした。
 最後に「9月定例市議会冒頭、平林市長は『ここで安曇野菜園をやめてしまうわけにはいかない。第7期にむけてカゴメから技術者を呼び、経営改善につなげたい。所期の目的を達成に向けしばらくこの三セク事業を続ける』と表明した。立候補予定者3人には、これまでの経過、行政の責任にしっかり目を向けて判断し、対応を聞かせてほしい」と述べた。

継続か断念か「三郷ベジ」3人3様の対応

【立候補予定者3人の基調発言要旨】=抽選順。発言時間はひとり5分
《古幡開太郎氏》広大な施設です。2.9億円の売り上げ。損益分岐点というものがある。どれだけの雇用、人数、給与か。事業ストップするわけには行かない。やり方によってある程度の利益をあげるのは可能だろう。そのうえで三セクを外し、民間委託も考える。
《宮沢宗弘氏》現在、三セクは官が手を引く大勢。経営改善計画が何度も出されているが、実行態勢が問題。人材不足ではないか。黒字化できていない。施設は地域に合っているか。技術、価格、販路…なお精査し、判断したい。市民のみなさんの意見も聴く。
《藤森康友氏》頭が痛い喫緊の課題だ。経営のワキが甘いと感じてきた。技術力、収穫量、いろいろ検討しなければならない。しかし、改善可能性はある。規格品をきちんとつくればよい。事業断念は最終の手段。それまでにあらゆる手を尽くす。
このあと、参加市民に配られた質問書に基づき、3氏に意見を聴いた。要旨次の通り。

【三セク経営を議会に諮るか-】
《古幡氏》 「市長らで意思決定するが、最終的には議会に諮る」。
《宮沢氏》 「議会にはチェック機能を果たしてもらう。緊張感のある関係にしたい」。
《藤森氏》 「同意見。行政と議会は両輪。大きな契約を勝手に決めるようなことはない」。

【再生見通しは小さい。断念するならいつの時点か-】
《古幡氏》 「カゴメとの契約は10年、あと4期。少なくとも2期で判断。誇りうる施設で、可能性はある。つぶす前にぎりぎりまで努力」。
《宮沢氏》 「検討委は、施設が安曇野に合わない疑問を呈している。断念は、ちゅうちょしてはならない。軽々に結論は出せぬが、精査する」。
《藤森氏》 「使用料の未払いで市民に負担をかけているというが、そのために福祉や教育が削られていることはない。増資、カゴメの関与を高める、金利負担、新事業…ぎりぎりまで可能性を探る」。

                ◇

誤解与えた『だんまり』表現

 この報告・学習会で配布された資料の4ページに「『先延ばし』の行政、『だんまり』だった議会」とあったことに、藤森氏や現職市議が「事実と違う。相当の議員は強い意識を持ち、発言している」などと抗議し、訂正を求めた。市民の会の諌山代表世話人は「6期になるが、議会は経営の実態を追及できていない。先日の全員協議会では、こんな経営でいいのか、さまざまな強い声が出た。3年前、3期決算が出た段階で同じようにやってくれたか」など説明をした。

 ただ、資料の「だんまり」という表現は主観的で、具体的な説明に欠けることは事実。市民の会は、提訴いらい、市議会本会議、委員会、全員協議会など節々でこまめに傍聴し、補足取材もしてきた。その過程で、市議発言もきちんと聞いている。しかし、市議発言は不満表明や経営評価にとどまるものが多く、公的施設の賃貸借契約、損失補償契約の問題点などへの具体的追及は、ほとんどなかった。市長との対決場面もなかった。「だんまり」は、これらのありようを表現したものだが、明晰を欠いた。
より分かりやすく、具体的論理的な表現をめざし努力します。  (報告・横地泰英)
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by misato_tomato | 2009-09-06 09:33 | 学習会


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