カテゴリ:学習会( 9 )


2009年 09月 06日

裁判報告&学習会の報告

「三郷ベジタブル」市長選・市議選の争点に
    熱気こもる裁判報告・学習会


 住民側が敗訴した「三郷ベジタブル関連住民訴訟」の長野地裁判決を受けて09年9月1日、裁判学習会・報告会が穂高会館で開かれた。訴えの内容に踏み込まず“門前払い”した判決と、税金無駄遣いにつながる第三セクター安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の経営問題はなんら解決されないまま市長交代を迎えることが、原告・小林純子市議や藤原浩さん、市民の会から報告された。10月11日投開票の安曇野市長選に名乗りをあげている3氏も加わり、三郷ベジタブル問題への考え方、市長になった場合の対応を語った。単一問題に限ってだが、告示前の立候補予定者討論会が実現した形になった。主催者関係者を除き、市民83人が参加。熱気があふれた。

 報告会は、諌山憲俊・市民の会代表世話人が、2年9カ月前の3期決算書に端を発し、監査請求、さらに07年11月21日の長野地裁提訴にいたる経過、09年8月7日の地裁判決で“門前払い”の敗訴にいたったこと、訴え内容に踏み込んだ判断をもらえなかったことから8月18日、東京高裁に控訴したことを報告した。そして「おりしも10月11日、市長・市議選が行われます。立候補表明している3人に来ていただき、三郷ベジタブル、三セク問題について、考え方をお聴きしたいと呼びかけ、快諾いただいた」と経過を報告した。

 小林市議はプロジェクターを使って、三郷ベジタブル問題の経緯、内容、意味するものを50分にわたって説明した。
①安曇野菜園(三郷ベジタブル)は、旧三郷村が半分以上を出資し官民でつくった(第三セクター)会社、20億円かけてトマト栽培施設を建設
②年額7000万円を超す施設使用料は、経営不振を理由に6年間一度も支払われず、未払い金が累積
③起債償還などで税金が無為に消えている
「税金が本当に必要なところに使われていない。会社を立ち上げた三郷村行政の責任は大きい。三郷ベジタブルという会社を、背任や不法行為で訴えるわけにも行かない。安曇野市を相手に行政としての責任を訴えるしかない。20億円施設の使用料を払わず、損害を与えている。訴訟を通じて闘うプロセスの中で、自治を高めて行く」と大枠を説明。
98年(平成10年)県公社の土地取得に始まる施設建設、04年8月の第1期から始まる赤字決算、3期黒字は粉飾で実質赤字であること、「三郷ベジタブルは、時と場合によって都合のよい数字を発表する」「経営実態と違う報告を毎年やってきた」などと、見えにくい経営数字の「からくり」を具体的に解き明かした。
 最後に「9月定例市議会冒頭、平林市長は『ここで安曇野菜園をやめてしまうわけにはいかない。第7期にむけてカゴメから技術者を呼び、経営改善につなげたい。所期の目的を達成に向けしばらくこの三セク事業を続ける』と表明した。立候補予定者3人には、これまでの経過、行政の責任にしっかり目を向けて判断し、対応を聞かせてほしい」と述べた。

継続か断念か「三郷ベジ」3人3様の対応

【立候補予定者3人の基調発言要旨】=抽選順。発言時間はひとり5分
《古幡開太郎氏》広大な施設です。2.9億円の売り上げ。損益分岐点というものがある。どれだけの雇用、人数、給与か。事業ストップするわけには行かない。やり方によってある程度の利益をあげるのは可能だろう。そのうえで三セクを外し、民間委託も考える。
《宮沢宗弘氏》現在、三セクは官が手を引く大勢。経営改善計画が何度も出されているが、実行態勢が問題。人材不足ではないか。黒字化できていない。施設は地域に合っているか。技術、価格、販路…なお精査し、判断したい。市民のみなさんの意見も聴く。
《藤森康友氏》頭が痛い喫緊の課題だ。経営のワキが甘いと感じてきた。技術力、収穫量、いろいろ検討しなければならない。しかし、改善可能性はある。規格品をきちんとつくればよい。事業断念は最終の手段。それまでにあらゆる手を尽くす。
このあと、参加市民に配られた質問書に基づき、3氏に意見を聴いた。要旨次の通り。

【三セク経営を議会に諮るか-】
《古幡氏》 「市長らで意思決定するが、最終的には議会に諮る」。
《宮沢氏》 「議会にはチェック機能を果たしてもらう。緊張感のある関係にしたい」。
《藤森氏》 「同意見。行政と議会は両輪。大きな契約を勝手に決めるようなことはない」。

【再生見通しは小さい。断念するならいつの時点か-】
《古幡氏》 「カゴメとの契約は10年、あと4期。少なくとも2期で判断。誇りうる施設で、可能性はある。つぶす前にぎりぎりまで努力」。
《宮沢氏》 「検討委は、施設が安曇野に合わない疑問を呈している。断念は、ちゅうちょしてはならない。軽々に結論は出せぬが、精査する」。
《藤森氏》 「使用料の未払いで市民に負担をかけているというが、そのために福祉や教育が削られていることはない。増資、カゴメの関与を高める、金利負担、新事業…ぎりぎりまで可能性を探る」。

                ◇

誤解与えた『だんまり』表現

 この報告・学習会で配布された資料の4ページに「『先延ばし』の行政、『だんまり』だった議会」とあったことに、藤森氏や現職市議が「事実と違う。相当の議員は強い意識を持ち、発言している」などと抗議し、訂正を求めた。市民の会の諌山代表世話人は「6期になるが、議会は経営の実態を追及できていない。先日の全員協議会では、こんな経営でいいのか、さまざまな強い声が出た。3年前、3期決算が出た段階で同じようにやってくれたか」など説明をした。

 ただ、資料の「だんまり」という表現は主観的で、具体的な説明に欠けることは事実。市民の会は、提訴いらい、市議会本会議、委員会、全員協議会など節々でこまめに傍聴し、補足取材もしてきた。その過程で、市議発言もきちんと聞いている。しかし、市議発言は不満表明や経営評価にとどまるものが多く、公的施設の賃貸借契約、損失補償契約の問題点などへの具体的追及は、ほとんどなかった。市長との対決場面もなかった。「だんまり」は、これらのありようを表現したものだが、明晰を欠いた。
より分かりやすく、具体的論理的な表現をめざし努力します。  (報告・横地泰英)
[PR]

by misato_tomato | 2009-09-06 09:33 | 学習会
2009年 09月 04日

「先延ばし」の行政、「だんまり」だった議会

安曇野菜園、6期も赤字の方向

 原告の住民側敗訴に終わった安曇野市の三セク「安曇野菜園」(旧三郷ベジタブル)をめぐる行政訴訟判決は、難解な法律用語も多く、一般市民には分かりにくい。「無効の確認を怠る部分が違法であることの確認を求める」などという判決文は、限りなくちんぷんかんぷんである。もともと、この行政訴訟は、ダイレクトに経営責任、政治責任を問うたものではない。旧三郷村が業務委託契約を結んだ企業経営が不振だったことから、使われた税金の財務処理が不当であり、旧三郷村が金融機関と結んだ損失補償契約と、20億円もの公金を使った施設を自治体が賃貸借した契約の不法性・無効を訴えたものだ。財務処理や契約の不法性を追及することで、第三セクター三郷ベジタブルの経営内容、政治のかかわり、責任のありようを浮かび上がらせようとする狙いがあった。しかし判決はいわば入り口部分の法律判断にとどまり、主な争点の内容判断にまで踏み込まなかった。原告は8月18日、東京高裁に控訴した(報告・横地泰英)。

〈議会の責任〉裁判の核心は、安曇野市の税金の使いみちにある。三郷ベジタブルという企業の赤字穴埋めに使われているという疑問だ。税金使いみちの目付け役は議会。議員の最大責務である。ところが、安曇野市議会はこれまで、ほとんど「だんまり」を決め込んできたといってよい。第三セクターという民でも官でもない企業は、責任を追及しにくい。合併前の旧三郷村の事業であることもやりにくさがある。しかし、たとえば原告・小林議員が法廷で問うた問題点、論争を議会で展開することは、どの議員も可能だったはずだ。しかし、正面から取り上げたのは小林議員だけ。行政と切り結ぶ議員は、他にいなかった。とくに三郷村出身の5議員はほぼ完黙状態だった。その1人は担当委員会の委員長である。

 8月18日開かれた安曇野市議会全員協議会で、安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の6期決算見通しが示され、黒字化するどころか、3800万円の赤字となる見通しが示された。議員たちはさすがに「だんまり」では済まされず、①赤字続きで資金繰りはどうなっているのか②6期決算を見て重大判断をするという市長約束がある③安曇野でのトマト栽培には根本的に無理なのではないか④経営は見通しもない泥沼状態なのではないか、など口々に西山会長(副市長)、三澤専務に迫った。しかし西山会長らは「中期経営計画に沿って7期に努力する」など言い訳するだけで、中身のない答弁に終わった。経営責任や退職金問題にまで踏み込む追及はなかった。

 行政訴訟は、残念な一審結果に終わった。しかし、9回2年にわたるこの行政訴訟は、安曇野市行政に一定の緊張を与えてきた。また情報公開請求で新たな事実を発掘し続けた。結果として裁判の果たした役割は大きい。

〈行政の責任〉行政には説明責任がある。しかし、平林伊三郎安曇野市長は、第三セクター安曇野菜園の経営について、ごく限られた答弁しかしていない。小林議員の質問には、旧三郷村長である西山馥司副市長が主に対応したが、どの場面でもラフでピントが合わぬ答弁が目立った。

 08年12月17日の市議会一般質問で平林市長は「三セクのあり方は行政として考えてゆかなければならない。松本市の三セクのような手法(清算)もあるだろう。補助金返還問題もあり、慎重に判断しなければならない。第6期の業績を見て判断することになる」と述べた。09年6月17日の市議会一般質問では「経営責任と行政・政治責任は同列ではない」と断った上で「まず経営を目標に近づけてもらうのが先決だ」と述べた。

 安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の第6期決算は08年9月から09年8月まで。同社は09年5月末、売上高5億円の当初計画を3億7888万円に下方修正し、なおかつ「省費用型生産」で黒字化する中期経営計画を出した。この黒字について西山副市長は「プラムなどの植え直しを8月まで延ばしたので仕掛品が4~5000万円増えた」と説明した。しかし8月18日報告された6期決算見通しは、3800万円の赤字。「6期の業績」をどう見るか。引退表明をした平林市長は、三郷ベジタブルのあり方の選択肢を示す責任がある。
[PR]

by misato_tomato | 2009-09-04 23:53 | 学習会
2009年 08月 21日

裁判報告会&学習会のお知らせ

◆裁判報告会&学習会~なぜ我々は控訴するのか~

 安曇野市のトマト栽培第三セクター・安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)をめぐる住民訴訟の判決が09年8月7日、長野地裁でありましたが、原告請求はいずれも退けられました。法的な判断を避け「門前払い」にした判決です。

 この判決について市長は、「市の主張が認められた・・・」と述べましたが、そもそも裁判所は訴えの中身について判断していませんから「市の主張が認められた」というのは、市側に都合のいい解釈にすぎません。

 原告は、判決を不服として控訴することを決意し、下記のように裁判報告会・三セク学習会を開くことにしました。ぜひご参加ください。

今回の判決の真相と、三セク安曇野菜園の問題について報告します。
また、市長選に立候補予定の3氏を招き、市の三セク問題について聞きます。

*日時:09/9月1日(火)午後6時半より
*場所:穂高会館(安曇野市中央公民館)
※資料代200円をお願いします。
 入場無料・カンパ歓迎


主 催:三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会
問合せ:0263-83-4250(事務局)
[PR]

by misato_tomato | 2009-08-21 20:22 | 学習会
2008年 11月 03日

「三郷ベジタブル問題」で第5回学習会

安曇野菜園の経営問題の学習・報告会
          第5期決算も見込み外れの様相 
                       三郷堆肥センターは税金乱費


 安曇野市のトマト栽培第3セクター、安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の経営問題を考える学習・報告会が08年11月1日、明科産業会館で開かれ、市民ら10人が参加した。三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会(諌山憲俊代表)の主催で、5回目。安曇野菜園の経営は新品種販売や経費節減などが見込み外れの様相であること、さらに三郷堆肥センターは破綻しかねない経営状況であることなどが報告された。参加市民からは多額の税金を第3セクターに投入することに、強い疑問が出た。議会のチェックが機能してないことに、いらだちや失望が広がった。

 小林純子安曇野市議がまず安曇野菜園の経営状況を説明。第5期決算の締切日は、10月31日。内容は未公表だが、経営改善は見込み通りに進んでいないことが伝わってきた。新品種キャンディースイートは「安曇野ルビー」という商品名で8月中旬から出荷が始まった。温度管理がうまく行かず、思ったほど収穫はよくないという。運送代、販売経費などコストもかかり、「かなり厳しい。心配だ」ともらす市職員もいる。しかし、菜園会長の西山馥司・安曇野副市長は「けっこういける」など楽観的な発言をしていると伝えられ、落差がある。いずれにしても、新品種が反映する決算は、来年の第6期になる。

カゴメ、「三郷ベジタブルの経営責任負わぬ」協議内容を市が開示

 小林市議とともに行政訴訟の原告をしている藤原浩さんは、長野地裁での第4回、第5回口頭弁論の報告。①安曇野市の被害立証②損失補償契約は無効、の2点を軸に訴訟展開していると説明した。また、安曇野市にたいし情報公開請求をし、西山副市長や産業観光部長ら三郷ベジタブル関係職員が平成19年9月~12月、3回の出張をしたさいの出張復命書の開示を得た。

 それによると、東京・中央区のカゴメ東京本社では担当取締役と9月に協議。西山副市長が三郷ベジタブルの経営改善計画策定にカゴメの協力を求めたのに対し、カゴメは「今まで通り誠実な支援をしていくが、カゴメは三郷ベジタブルの経営責任を負う立場にはない」とかわした。「トマト生産はカゴメ向け100%である必要はない。ベジタブルは栽培技術、経営能力の総合的向上が必要」と釘を刺した。12月の協議でカゴメ側は「カゴメはベジタブルの経営に参加しないし、経営責任を負うことはない。よってベジタブルに何をしろとか何をしてはいけないとかいう立場にない。今回提案(独自ブランドの新品種生産など)について承認とか反対とか、そういう立場にない。自社内で対応してゆく」と突き放した。

 そして確認事項のなかでカゴメは「カゴメはベジタブルに出資しているが、当初の出資目的は3年間の価格保証で果たされた。今後出資する必要があるか。カゴメが保有するベジタブル株式は価値がない。時期が来れば財務上の処理をしたい。カゴメの出資が報道され、一般には経営責任があると思われがち。株式はカゴメグループとして減損扱いが必要と表明。これに対し西山副市長は「出資は当分現在のままにしてもらいたい。経営状況が悪化している時期に出資を引き上げられると外部から見てカゴメから見放されたように見られる」と懇請。カゴメは「すでに1年ごとの契約になっており、今後も双方の協議で(トマト生産を)進めていく。場合によっては7期以降カゴメから取引縮小を提案する可能性がある」と念を押した。ベジタブルの経営改善については「上層部だけで作成した計画では全体が動かない」としている。

 小林市議は、安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の5㌶温室施設について「年間7000万円の賃貸借契約を結んでいるが、そもそも賃貸借契約は地方自治法上できない。国からの補助金や地方債の窓口になった県は「賃貸借契約はできない」と断った。ところが三郷村は「村の直営」と書き直して申請した。

 賃貸借契約は生きたまま現在に至り、安曇野市は地方債を毎年7000万円償還し続けている。市は「公益性があるから7000万円は損害にならない」と説明しているが、私たちは損害になると主張し、裁判で争っている。総務省もこの7月「(自治体の)債務引受は財政援助制限法に抵触する」と注意する通知を出したと説明した。


 市の三セクでは三郷菜園よりひどい経営の三郷堆肥センターについては、改修費に関する住民監査請求案をもとに小林市議が説明。旧三郷村が設立した第3セクター三郷農業振興公社が指定管理者となって運営している。委託料1000万円が毎年入っているにもかかわらず、多額の修繕費を支出。4500万円の資本金を食いつぶし、7期末(08年3月)には1407万円に減少。そのうえ安曇野市は08年度大規模修繕費として6800万円を支出した。「税金をどぶに捨てている状態」と小林市議は指摘。このままではあと2年間で破綻する恐れが強い。経営改善も「まともな計画は出てきそうもない」と産業観光部長は話しているという。

「まっかっかの赤字企業は整理したほうがよい」

 三郷地区から参加した女性は「安曇野市の中でもなぜ三郷で問題が集中するのか。大もとの原因は何か。なぜこんなことがまかり通るのか」と慨嘆まじりに質問。掘金の女性は「税金をいとも簡単に使っている。とんでもないこと。まっかっかの赤字企業はつぶせばよい」。男性参加者は安曇野菜園の使用料返済計画について「企業経営計画は、長くて10年スパン。28年で返済というのは理解できない」。

 松本市の第3セクター「ファインフーズ梓川」の借り入れ資金の損失補償問題を注視してきた市民団体「松本市の財政を考える会」のメンバーは「国から補助金が出ると、必要以上の規模にしてしまう。補助金と自己資金だけで足りず、借り入れる。償却が始まるし、経費もかかる。旧三郷ベジタブルは作ったトマトを引き取ってくれる話だったそうだが、ファインフーズ梓川も全部引き取る約束で始まった。松本の4村合併にともない、梓川と四賀は村長失業。3セク社長は収まりのよいポストだった」と安曇野市の3セクにも通じる問題の構造を分析した。 
         
                                          (以上報告・横地泰英)

◆起債申請書の訂正の証拠書類
[PR]

by misato_tomato | 2008-11-03 23:05 | 学習会
2008年 07月 23日

「三郷ベジタブル問題」で第4回学習会

7月21日には「三郷ベジタブル問題」第4回学習会がありました。

参加者は13名で、人数的にはちょっとさびしかったですが、話は安曇野市議会の問題や来年の市議選にまで及び、熱心に意見交換できました。

「三郷ベジタブル問題」で第4回学習会


  “偽装”に近い安曇野菜園の中間決算 
   行政裁判は、実質審理前のジャブ応酬


 経営不振の安曇野市のトマト栽培第3セクター「安曇野菜園」(旧三郷ベジタブル)の経営問題を考える学習会が08年7月21日、三郷公民館で開かれ、草の根活動に取り組んでいる市民10数人が参加した。三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会(諌山憲俊代表)の主催で4月5日に次ぎ4回目。長野地裁で続いている行政訴訟の経過や、安曇野菜園が5月に出した中間決算などについて報告があった。

 住民訴訟はこれまで3回の口頭弁論。諌山代表から各回の報告。
 それによると、1月18日の第1回で被告の市側は全面的に争う姿勢をみせた。提訴期限のカウントで市は、妙な論理を持ち出したが、これは裁判長にたしなめられた。
 3月21日の第2回で、こちらから求釈明手続きを取った。

①平成24年までの賃借料猶予はどういうことか
②安曇野菜園の経営状態はどうか
③賃借料減額の理由

 被告側からデータを出させる狙いと、墨塗り情報公開への抗議でもある。6月6日の第3回は長野銀行が安曇野市と損失補償契約を結んだことに伴うもの。地方自治法で行政財産を貸し付けることはできないことから、追加の訴えをした。

「以上、実質審議はこれからという段階です。提訴8カ月でいまだに前段。しかし、手続き上のことでも、やっているうちにいろいろ見えてくる。旧三郷ベジタブルのずさんな経営も分かってきた。外堀を埋める仕掛けを張り巡らす」と諌山代表は報告した。


 5月30日に出された安曇野菜園の中間決算については、小林じゅん子議員が、須坂市の経営コンサルタント山口長志氏の分析を基に報告。賃借対照表で分かるのは

①長期借入金が3500万円減少しているのに営業要因が見当たらない。未払い金が6200万円増加しており、払うものも払わず借入金を減らす自転車操業。違法性が問題になっている損失補償契約の2億5000万円を、最優先で返済しようとしているのではないか。

②買掛金も3400万円減少している。ガス代の未払い金5500万円など買掛金に計上していたものを未払い金に持っていったと考えられる。

③損益計算書は「作られた計算書」である。偽装に近い。棚卸資産廃棄損1億以上。

 1億1000万が目を引くが、製造原価計算で同額が差し引かれており、経常利益を多く見せるための操作であり、議会や銀行などへの偽装といってよい。資料のなかに製造原価率があるが、第5期上期の47%は異常な数字だ。本当なら、いままで何をしていたかということになる。

 小林議員は「数字を操作してつじつま合わせ。偽装に近い」と述べた。決算期がトマト栽培の収穫期に合わないことも指摘。経営実態がわかる決算期に変えるよう議会で主張していることを説明した。


 また、安曇野市長に対し、三郷ベジタブルと結んだ建物等賃貸借契約についての監査請求は、指定管理者である会社(三郷ベジタブル)から市の損害を回収するという考え方は不自然という理由で、安曇野市監査委員は7月16日、請求を退けた。     

(報告・横地泰英)
[PR]

by misato_tomato | 2008-07-23 00:59 | 学習会
2008年 04月 06日

経営改善 見えぬ展望 「三郷ベジタブル」第3回学習会

 安曇野市のトマト栽培第三セクター、三郷ベジタブルの経営問題を考える学習会が08年4月5日、穂高公民館で開かれ、市民20人が参加した。三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会(諌山憲俊代表)が主催。1月26日に続き3回目。

 ベジタブル経営改善計画が示されたあとの市議会の動きや新年度予算決定、長野地裁での住民訴訟第2回口頭弁論などについて、小林純子議員らが報告。活発な質問や議論、意見が展開された。
 経営責任があいまいなまま施設使用料の猶予・大幅減額することへの疑問、市議会のぬるま湯的な「まあまあ論」に強い批判があった。「三郷の住民として肩身が狭い。早く次の手を」と、痛切な地元の声も寄せられた(資料として、市議会全員協議会や、環境経済委委員会のやりとりなど、市民の会の記録を配布)。

◆おかしな議論だった全員協議会など市議会報告
 小林純子議員は「1月23日の安曇野市議会全員協議会は、思えばおかしな議論だった。経営改善計画はそもそも議案ではない。議論・批判の抑制などに臆することなく、がんがんやればよかったのに、判断をせず問題を先送りしてしまった」と次のように議会報告した。

 ベジタブルの田中常務の新トマト栽培実績や「命がけ発言」が強いインパクトを与え、全協の大勢は「これならいい」という先送りに流れた。そのかげで、重大なことが2点、隠されていた。ひとつは、田中常務が派遣社員で来ていること。「命がけ」の人が、今夏8月まで10ヶ月契約で別会社からの派遣。全協では報告されず、市幹部もその時点では知らなかった。二つ目は、県公社の農地の購入問題。この5月に買い入れる約束で、1億7000万円~2億円必要だが、積立金はなく借りる当てもない。市は県に「待ってくれ、買えない」と先延ばし。これも知らされないまま、三郷ベジタブルの経営改善計画は認められる形になった。

 これを受けて2月5日、三郷ベジタブルは使用料契約の変更を市に申し入れ。年7138万円を2500万円とし、22年から支払う。26年から1700万円に減額する内容。使用料契約は、議決を要しないということで、予算案審議は小林議員らの問題指摘や反対意見があったものの、最終的に可決された。

 学習会参加者からは、売上高を年間5億円にするという経営改善計画について「議会は、生産が成功する確証を得ているのか」。「経営責任があいまいなまま、担当部長は退任し、市長・副市長も退職してゆく。予算が議会を通るのはおかしい」などの質問や意見があった。

 さらに「良識ある三郷住民は、肩身狭い思いをしている。安曇野市に貢献したいと思う。しかしまったくでたらめな国の農政の縮図。補助金、ハコモノ行政そして天下り。経営改善計画はずさんなもので、期待できない。長期計画は置くとして、日々の生産を管理し、4半期ごとにチェックし、見直すことが、まず重要だ」という指摘があった。

◆4半期報告「あなたには見せない」
 4半期報告については、「安曇野市出資法人あり方検討委」の最終報告でも提言されている。これに基づき、住民訴訟原告である市民の会の1人が安曇野市三郷支所で報告の開示を求めたところ、「市を訴えている人には出せません」と断られた。諌山代表の報告に、「ひどいね」という嘆息の声がもれた。
[PR]

by misato_tomato | 2008-04-06 21:29 | 学習会
2008年 02月 03日

問われぬ行政責任「三郷ベジタブル」で第2回学習会

 多額の債務を抱え経営不振にあえぐ安曇野市のトマト栽培第三セクター、三郷ベジタブルの経営問題を考える学習会が08年1月26日、豊科公民館で開かれ、市民約20人が参加した。三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会(諌山憲俊代表)が主催。12月22日に次ぎ2回目。三郷ベジタブルが1月16日安曇野市議会環境経済委員会に新たな経営改善計画書を提出したのを受けて、その内容を報告、検証した。

 小林じゅん子議員がまず、1月16日の環境経済委員会が前例のない秘密会になった経緯を説明。秘密会の理由となった三郷ベジタブルの役員人事について、「株主総会前でも人事(案)として公表することは一般にいくらでもある。市議会委員会を秘密会にする理由はない。市民に不安不信を抱かせるものだ」と指摘した。

 三郷ベジタブルの新しい経営改善計画については「キャンディースイートというおいしいトマトをつくる田中明さんという人を三郷ベジタブルに(常務として)招き、栽培する。1キロ1000円を下らないという。いまつくっているトマトはキロ300~450円だから、倍以上で売れる触れ込み。このトマトをつくれるのは田中さんだけで、現在まで50アールの作付けだったが、三郷では3倍の1.5ヘクタールをキャンディースイートに切り替える。プラムとラウンドの2種類については、これまで通りカゴメと取引を続ける」と改善計画の概要を説明。いままで4年間、毎年平均1億の赤字だったが、新品種をつくることで単価が上がり、収量が少なくても済むし、職員数も減らしうる。年間売上高は5億円と、1億円を超す上積み。「単価が高いキャンディースイートがどんどん売れて、20年後にはまるくおさまる。中身は一見希望が持てる話です。しかし、27年先の話となるとどこまで信じられるか。私は(1月23日の市議会全員協議会で)せいぜい2~3年でめどがつかないとダメだと指摘したのですが、議員の大勢はこの計画でよしとする雰囲気でした。

 行政責任はどうなるか。旧三郷村長の西山・三郷ベジタブル会長は、16日の委員会、23日の全協でも、旧村長の責任には一切触れない。「毎年7100万円の施設使用料が払える。こんなにもうかる計画だ」ということだったのに、いまとなっては苦しい、雇用創出、農地利用など公共的意味合いは大きいのだから、7138万円払わなくてもよい、2000万円、3000万円で我慢してくださいというのです。旧村長としての責任を問われると「もともと山崎社長が、もうかる、やりたいといってきたもんでね」。小林議員は絶句したという。「行政としての責任は、当然西山全村長(現副市長)そして平林安曇野市長にもあると思う。キャンディースイートでよかったねで終わらされてはたまらない。事業と責任の行方をきちんと見届けたい」と結んだ。

◆代表権持つ常勤者が不在/デリカはとっくにやめるべき品種
 須坂から来ていただいた山口長志さんが、改善計画書の資料5、7、8,9をもとに経営コンサルタントの立場から分析した。
 (資料5改善事項一覧表を参照しながら)「経営を分析するにはこの10倍もの資料が必要です。公開分だけではゾウの足をなでる感じで、部分的なものに固執するかもしれません。私はいま須坂市の三セク温泉公社を調べていますが、資本構成や役員の決め方など、三郷ベジタブルは同じようなことをやっています。今回、山崎社長が退任し、代表権をもつのは西山会長ひとりになり、社長不在。現場に代表権を持つ人が張り付いていない。三セクは、こういうケースが多い。権限を自治体側が持ち、現場責任者に権限がない。経営がよければよいが、悪ければ責任のない人に結果が押し付けられる。今回は田中常務が技術的な部分を受け持ち、もう1人の常務が管理を受け持つ。現場の頭は2人になる。田中さんはやりにくい立場になる。良くも悪くも田中さんは投げ出すことにもなりかねない。技術、販売の実力があるならば、その力を発揮できる仕組みにするべきだ。

 生産、販売では糖度8、果物並みの甘いトマトをつくり、いちばん安く作りにくいデリカをやめるという。当然です。もっと早くやめるべきだった。キロ当たり単価を推定すると、デリカ230円、ラウンド340円、プラム450円。この3種を設立から4年間つくってきた。去年1月、問題になったのに、5期目もつくってしまった。また1年遅れた。キャンディースイートに行く前に、やめるべきだった。

 新品種の販売ルートはカゴメではない。カゴメの了解はとれているのか。カゴメは10%ではあるが、三郷ベジタブルの出資者。技術提供もあったかもしれない。了解と技術提供継続のウラがとれていない。ラウンド、プラムの生産性も向上させて売上5億円を実現すると言う。
 計費の削減項目は、いずれも程度が低い。
 この表には、年額7138万円の家賃をまけてくださいということが書いていない。真っ先に書かれるべきなのに…。

◆使用料、H22年から2500万円
 そこで資料7「施設利用料支払い計画及び未払い金返済計画」をみてみよう。平成21年、未払い金の累計が2億8914万円になるまで、使用料は22年から2500万円、26年からは3000万円(うち当年度分1700万円)を払う。これは、問題の先送りです。毎年5000万円の利益が上がる条件。資料8「目標損益計算書」を見てください。市への施設利用料4期の6390万円が、現在走っている5期は2238万円となっている。2500万円から消費税分を引いた額です。当期利益は3225万円の赤字。6期からはキャンディースイートなどで3835万円の黒字。1年早く改善計画にとりかかっていれば、3200万円の赤字にはならなかった。役員報酬が670万円。常勤取締役4人もいて、あまりにも安い。調べてみて下さい。
 悪い推定をすると、田中さんのやっている須藤物産を経由して販売手数料が入るかもしれない。極端なことだと、報酬タダもありうる。キャンディースイートの一手販売でキロ950円(1000円-消費税)。須藤物産、コンビニ、スーパーヘ手数料―この辺不明です。売るルートはどうか。三郷ベジタブル直売か。須藤物産は奥さんが社長で、田中さんが専務。総額チェックとともにルートの確認が必要です。

◆県公社の土地購入に借入金2億円
 資料9「第4期から10期までの資金繰計画表」には、問題が2つあります。ひとつは、最下段の損失補償による借入残高。4期2億200万円。5期以降毎年返し、10期でゼロ。損失契約の違法性であらそっていることもあり、早めに片づけたい意図がうかがえます。
 2つ目は固定資産代。6期に1億7230万円を計上している。県開発公社から土地を買う。本来今年5月が期限の事業を、来年買いますという。借入金を2億730万円としている。新たに銀行から借りることがはたして可能か。無金利の特別資金も制度上はある。特殊事情の農地に国が補助して大型施設をつくるとか。多額の累積赤字を抱える会社に無金利で2億700万円を融資する金融機関があるだろうか。利息は国の補助でも新たな損失補償契約になる恐れがある。
 この資金繰りは、苦しむことになります。私が金融機関なら、3億円の赤字はチャラにしなさい、ダメなら有力保証人を出しなさいと(市に)言うでしょう。絵に描いた餅の危険が大きい。

 生産面のことをもっと知りたい。面積あたり苗数とか、定植終わりがいつかとか。そういったことが詳しく分かっていないと、正確な分析・判断はできないからです。以上です。


 (小林議員補足)キャンディースイートの販売ですが、三郷ベジタブルの説明では、キロ1000円は下らない。規格サイズはない。おいしいので全部売れる。ひとつのパックに大中小詰めて500円いくらで飛ぶように売れる。すべてうまくいけば、売上高5億円、20何年後は…気の遠くなるような話です。役員報酬は、3期のおととし減額し、こんどさらに少なくなった。新常務の報酬ははっきり言わない。田中常務の「安曇野に骨をうずめる。命がけでやる」という発言(1月23日の全員協議会)は頼もしいが、役員報酬とは釣り合いがとれない。奥さんの販売会社を通す利点については、市議会でも質問があったが、はっきりしない。キャンディースイートは8月以降の収穫ということもあり、現時点でははっきりしたことが出てこない。

(諌山)6期はかなり注目してみなければならない。西山会長ひとりに権限が集中。悪いのは退任した山崎元社長だというような発言もある。第6期決算の来年8月には、副市長任期は切れる。片腕の三沢部長も来年3月にはリタイア。彼らが去った後に数字が出てくる。
(藤原)資料8によると、売上5億円だが、売上原価は5~7期を通じて変わらないのに売上が7000万円増える。キャンディースイートやるだけで無から有という感じだ。
(山口)私もトマト専門ではないが、おかしな点がある。従来品種のラウンド、プラムも生産性を上げている。金額から逆算した生産トン数は次のようになる。

                4期     5期      6期
ラウンド(キロ@340)  284t    361t     415t
デリカ (キロ@230)  246t    367t     133t(キャンディースイートに転換)
プラム (キロ@450)  414t    476t     483t

 プラムは450円なら、この品種をもっと増やすべきだった。デリカは規格品で230円だ。ABC3棟に分かれている。面積は不明だ。Aに決めれば1~4期は同じ品種、5~6期もそうだと思う。

(質問)三品種をどこにどうつくるか、西山会長とカゴメが決めたのか。

(小林)もともと施設をつくるときから、トラブルというか、うまくいかないことがたくさんあったようだ。山崎社長は、カゴメから技術を三郷ベジタブルに入れるべきところを、自分のつながりで生産技術部長を連れてきたという。このためカゴメとの関係はうまくいかず、十分な技術指導は受けていないという。このあたり、市の検討委の調査でもみえてきたところだ。

(質問)トマト栽培をやっているが、利益出すのは無理だ。どこかでやめないと、税金がむだになる。早く手を打つべきではないか。

(諌山)ちなみに、デリカは、設立時ミディが植えられていた。病気になり、植えなおし。2回目も同様。あわててデリカにした。45週間、10ヶ月採れるのが売りだった。だれの指示かは不明。単価高く有望という品種は形にならず失敗。代わりのデリカはまだやっているが、経営改善計画にも「難しくて克服できない」とある。3期決算はほとんど破産状態といえるが、そのとき動けば4期の赤字はなかった。とにかく、経営判断がものすごく遅い。

(質問)聴いているとクエスチョンマークばかりだ。撤退するほうがすっきりする。

(小林)おおかたの市民も同じ考えだと思うが、23日の市議会全協の説明では、3分の2ぐらいの議員が「そりゃいい」という感じになってしまい、私は「えぇっ!?」と引いてしまった。しかし、(経営改善計画について)本気で考えているか。市民の立場というより、安曇野市として体面を保つことを考えているのではないか。もどかしい。議員の中には「もともと20億円の事業なのだから6100万円の資本では少ない。増資すればよい」という意見がある。塩尻市に先例があり、楢川村の保養施設が赤字になり市は増資を決めた。補填したところで3~4年でまた赤字、増資という悪循環に陥るだけ。もうちょっと真剣な議論ができないものか。使用料の減額も、ずるずる行ってしまう恐れがある。行政に対して厳しく話ができる議員は多くない。市民に声をあげてもらって、三郷ベジタブル=三セクの問題を目に見える形にできないものか。

◆いっそカゴメに施設を貸すことはできないか
(山口)三郷ベジタブルの再建計画は、ソフトランディングです。被害者が出ないよう先へ持っていってしまう。これではダメです。ハードランディングでないと。ダメならダメで線を引く。被害が出る。市民に及ぶ。たとえば、未収家賃2億円を免除してしまう。そのかわり施設の有効利用、無償提供、あるいは安い家賃で活用とか。市は経営から手を引く。所有権は市で、中身は民間企業に任す。そうしないと立ち直らない。30年も、孫の代まで問題を引きずるよりも、きちんと線を引く必要がある。

 トマトはもうからないという話があった。違う。カゴメは3つも4つも10ヘクタール規模の直営工場をそれぞれ20~30億円かけ、自前でつくっている。もうからなければつくらない。スタート時点は(三郷のように)三セク。うまいこといいながら、国の資金を導入する。5番6番となると体勢転換し直営。いま、農業直営法人が制度化され、株式会社でも特例で農地を買える。かつては買えず、三セクなら20億円の施設も国の補助で実質13億円でできると、自治体を引っ張った。いまや農地も設備も自前で直営している。三郷も、カゴメが自前でやってくれるというのなら、貸せばよいのではないか。その交渉でなく、ソフトランディングを選ぶというなら、問題はしばらくは出てこない。

(質問)経営改善計画は、1年なら1年で実績を検討するのか。

(小林)計画はいちおう評価組織をつくるとしている。だが、身内の顔ぶれで機能するかどうか。評価組織をきちんとして、毎月情報を検討するとか。

(質問)市民代表を評価組織に入れてはどうか。

(小林)情報開示を求めたところ、真っ黒に墨塗りの指定管理者契約資料が出てきた。全面公開の異議をした。窓口になった市職員も「おかしい」とくびをひねった。三郷ベジタブル部長は「出せない」。事業計画を出してこない。よほどひどい内容で、新経営改善計画づくりに影響するのか、「さしさわりがある」となにも教えてくれなかった。去年、おととしと決算がおかしいのに、残高帳も見せてくれない。20年、30年後など私たちもいきているか。せいぜい5年以内にきちんとしないと…。

(山口)とりあえず計画承認をチェックしていこう。問題は年1回しか採れぬ農作物と言うことだ。苗植えると1年がかり。7~8月の苗はすでに注文、つくる作業に入ってしまう。この農業作業を考えると、毎月議論してもあまり意味がない。この苗で、この面積でいいのか。そうこうしているうちに、また1年先になってしまう。そうやってこれまで繰り返してきたのではないか。小林さんのいう真っ黒文書のことだが、私も会社運営をしている身として、知られたくない部分はある。単価とか生産原価とか。こちらがガラス張りになれば、相手が楽になる。営利企業を自治体がやることに無理がある。三セクの名の下に営利目的。行き詰まってしまう。大株主は市民。三セクに営利目的はだめ。NPOなら(分に応じた)税をつぎ込むだけで済む。利益を目的にした事業を自治体がチェックするのは無理だ。しかしやっちゃっている。走りながら考えるしかない。1年単位の農業は難しい。

(藤原)今回の経営改善計画で三郷ベジタブル再建が決まったわけではない。計画冒頭の言葉の中で経営不振が内部組織体制の不備、つまり人のせいにしている。そうではなかろう。累積赤字5億3千万円。清算がベストか。計画書以外に最善、次善があるか。まず、三郷ベジタブルにかかわっている人は市役所から出てもらう、断ち切ることが必要だ。

(小林)3月議会に注目する。三郷ベジタブルが「これでやります」で通すのか。安曇野市が大株主として、指定管理者の指定者としてガラス温室の利用料をどうするのか。3月市議会が山場になる。しっかり検討の中身を見届けよう。どんどんご意見を寄せてください。またちまたの話題にしてください。

(山口、諌山)次の学習会は3月下旬を予定しています。               以上
  
[PR]

by misato_tomato | 2008-02-03 21:01 | 学習会
2008年 01月 22日

「三郷ベジタブル」第2回学習会のご案内

 暮れの12月22日、安曇野市のトマト栽培第三セクター「三郷ベジタブル」の経営問題を考える学習会が、安曇野市の堀金体育館で開かれ、市民50人が集まりました。

 甘い事業計画による経営不振が深刻化している現状が報告され、多額の税金が浪費される恐れなどについて、活発な質問、議論がありました。

 第2回の学習会は、先日発表された新たな経営改善計画を検証してみることになっています。 住民訴訟の報告もありますので、ぜひご参加ください。

◆日時:1月26日(土)午後1時30分より
◆場所:豊科公民館大会議室

 *資料代として200円をお願いいたします。
[PR]

by misato_tomato | 2008-01-22 09:55 | 学習会
2007年 12月 26日

12月22日 経営深刻、活発な質問、議論「三郷ベジタブル」第1回学習会

 安曇野市のトマト栽培第三セクター「三郷ベジタブル」の経営問題を考える学習会が07年12月22日、安曇野市の堀金体育館で開かれ、市民50人が参加した。三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会(諌山憲俊代表)が主催。甘い事業計画による経営不振が深刻化している現状が報告され、多額の税金が費消される恐れなどについて、活発な質問、議論があった。

◆08年1月26日に第2回学習会を予定しています。

◆当日配布の資料は下記からご覧いただけます。

「三郷ベジタブル」(施設名・安曇野みさと菜園の写真)

「三郷ベジタブル」の概要

「三郷ベジタブル」発足前後からこれまでの経緯

住民監査請求の主たる内容(2007 年8 月31 日請求)

各決算期からわかること
d0138939_2317086.jpg

※第1回学習会の内容は改めて報告します。
[PR]

by misato_tomato | 2007-12-26 23:17 | 学習会