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2008年 07月 23日

「三郷ベジタブル問題」で第4回学習会

7月21日には「三郷ベジタブル問題」第4回学習会がありました。

参加者は13名で、人数的にはちょっとさびしかったですが、話は安曇野市議会の問題や来年の市議選にまで及び、熱心に意見交換できました。

「三郷ベジタブル問題」で第4回学習会


  “偽装”に近い安曇野菜園の中間決算 
   行政裁判は、実質審理前のジャブ応酬


 経営不振の安曇野市のトマト栽培第3セクター「安曇野菜園」(旧三郷ベジタブル)の経営問題を考える学習会が08年7月21日、三郷公民館で開かれ、草の根活動に取り組んでいる市民10数人が参加した。三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会(諌山憲俊代表)の主催で4月5日に次ぎ4回目。長野地裁で続いている行政訴訟の経過や、安曇野菜園が5月に出した中間決算などについて報告があった。

 住民訴訟はこれまで3回の口頭弁論。諌山代表から各回の報告。
 それによると、1月18日の第1回で被告の市側は全面的に争う姿勢をみせた。提訴期限のカウントで市は、妙な論理を持ち出したが、これは裁判長にたしなめられた。
 3月21日の第2回で、こちらから求釈明手続きを取った。

①平成24年までの賃借料猶予はどういうことか
②安曇野菜園の経営状態はどうか
③賃借料減額の理由

 被告側からデータを出させる狙いと、墨塗り情報公開への抗議でもある。6月6日の第3回は長野銀行が安曇野市と損失補償契約を結んだことに伴うもの。地方自治法で行政財産を貸し付けることはできないことから、追加の訴えをした。

「以上、実質審議はこれからという段階です。提訴8カ月でいまだに前段。しかし、手続き上のことでも、やっているうちにいろいろ見えてくる。旧三郷ベジタブルのずさんな経営も分かってきた。外堀を埋める仕掛けを張り巡らす」と諌山代表は報告した。


 5月30日に出された安曇野菜園の中間決算については、小林じゅん子議員が、須坂市の経営コンサルタント山口長志氏の分析を基に報告。賃借対照表で分かるのは

①長期借入金が3500万円減少しているのに営業要因が見当たらない。未払い金が6200万円増加しており、払うものも払わず借入金を減らす自転車操業。違法性が問題になっている損失補償契約の2億5000万円を、最優先で返済しようとしているのではないか。

②買掛金も3400万円減少している。ガス代の未払い金5500万円など買掛金に計上していたものを未払い金に持っていったと考えられる。

③損益計算書は「作られた計算書」である。偽装に近い。棚卸資産廃棄損1億以上。

 1億1000万が目を引くが、製造原価計算で同額が差し引かれており、経常利益を多く見せるための操作であり、議会や銀行などへの偽装といってよい。資料のなかに製造原価率があるが、第5期上期の47%は異常な数字だ。本当なら、いままで何をしていたかということになる。

 小林議員は「数字を操作してつじつま合わせ。偽装に近い」と述べた。決算期がトマト栽培の収穫期に合わないことも指摘。経営実態がわかる決算期に変えるよう議会で主張していることを説明した。


 また、安曇野市長に対し、三郷ベジタブルと結んだ建物等賃貸借契約についての監査請求は、指定管理者である会社(三郷ベジタブル)から市の損害を回収するという考え方は不自然という理由で、安曇野市監査委員は7月16日、請求を退けた。     

(報告・横地泰英)
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by misato_tomato | 2008-07-23 00:59 | 学習会
2008年 07月 22日

6月20日 6月議会・小林じゅん子の一般質問

~責任問題になると語気を強める副市長~

 18日~20日の3日間は一般質問、20人の議員が質問しました。
 いつもだと、一般質問のテープ起こしが済んだ議事録をもらってからでないと、どんな内容だったのか報告できなかったのですが、今回は傍聴に訪れた横地さんがレポートをまとめてくださったので、こうしてすぐに報告ができます。

◆安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)と三郷堆肥センター いぜん不透明な経営改善の見通し/市議会一般質問
 ~菜園会長(副市長)は「責任」明言せず~


 安曇野市のトマト栽培第3セクター「安曇野菜園」(旧三郷ベジタブル)と、やはり不振の第3セクター三郷堆肥センターの経営改善問題が20日、安曇野市議会一般質問で取り上げられた。小林じゅん子議員の質問に対し、西山副市長ら市側は、あづみの菜園の経営がいまのところ改善計画に沿っていることを強調。堆肥センターについても改善計画策定を急ぐと説明した。両社の経営が依然危機的であるとする小林議員と認識の落差は埋まらなかった。

質疑要旨は次の通り。

 安曇野菜園について小林議員は、5月30日に報告された第5期上半期決算をどうとらえるか質問。「前年度対比でなく、経営改善計画に対してどうだったかをを見ると、改善が進むか、心配な決算報告だ」と指摘した。そして「これまでずっと売上高を製造原価が上回っていた。ところが、上半期は売上高2億2700万円に対し、製造原価1億700万円。ガス・電気で9300万円もかかっているのに、これだけ原価を圧縮できたのはなぜか」とただした。

 西山副市長(安曇野菜園会長)は「当期原価については、他勘定に1億1000万円振り替え、棚卸し損に持っていったりし、最終的に812万円の赤字になった。会計事務所の判断でこうなった。5月期はおととい計算が終わったが、最終的に2500万~2800万円の赤字になる見通しだ。3200万円という改善計画より下回る。2、3ヵ月後に分かることだが、売り上げは当期としていい方向だ」と強調。二木産業環境部長は、同菜園の田中・新常務を中心とする経営管理、経費削減努力を評価し、「改善計画の達成を信じて見守る」と結んだ。

 これに対し小林議員は「他勘定への振り替えはこれまでもあった。意味不明で、議会や銀行、市民に見栄えのいい数字を提示するもの。経営実態を表していない。操作しているのではないか」と追及。西山副市長は「公認会計士にきっちり見てもらった。操作はありえないと信じる」と述べた。

 小林議員は上半期決算報告のトマト販売の計画値が、経営改善計画の値と変わっていることを指摘。「同じ計画なのに、1月と5月で値が違うのはなぜか。取締役会で見込み生産量を見直したという説明に該当するのか。見直したのはいつか。分かりにくい。ごまかしだ」と追及。西山副市長は「ごまかしではない。常務の段階で現実に合わせて数字をいじったと聞く。いつ、どこでまでは確認できない」と説明。小林議員は「意図的な操作ならば、経営改善が進む方向に疑問を持たざるをえない」。副市長は「私の勉強不足。ご指摘いただくまで、当然そういう(改善計画の)数字と思っていた」と謝った。

 このほか、安曇野菜園決算については、長期借入金、買掛金の減少、未払い金の増加について質疑。小林議員が「払うべきものを払わずに借入金を返したり、自転車操業ぶりが見えてくる」と指摘すると、副市長は「そういう内容も含んでいる。会社経営にはいろんなことがあるし、ベジタブルはいろんな課題を抱えている」と否定しなかった。

 上半期わずか7万円だった産業廃棄物処理費用について副市長は、「2月段階では出ていないが、5期終わりには出るだろう」という見通しを示した。しかし小林議員が「トマトのつるは、一般廃棄物として処理することになり、1キロ21円と処理費はかなり安い。もっと詳しく説明してほしい」と迫ると、「いま資料がなく、説明できない。後日にまた」と逃げた。

 小林議員は「経営改善計画は、株主である市民に約束した契約。これが果たせる状況にあるのか不安だ。改善が進まなかった場合、副市長はいつ、どのように責任をとるつもりか」と代表権を持つ菜園会長である西山副市長の経営責任を問うた。これに対し副市長は「いま、改善に取り組んでいる。仮定の話には答えられない。全力で再生に尽くす」と、語気を強めた。

 最後に小林議員は、決算の時期について「仕掛品が出て、数字にブレが出るのは、8月では時期が悪い。トマト収穫が終わる6月に変えたらどうか」と提案。副市長は「いま初めて聞いたので、よく検討して考えたい」。収入役は「決算の継続性の問題もあり、決算期を変えるのはむずかしい。仕掛品の考え方を大きく変えたときならば…」と消極的だった。

◆堆肥センター経営改善も論議すれちがい
 三郷堆肥センターの経営改善は、出資法人のありかた検討委が「経営改善策の早急な策定と、経営システムの再構築を提言している。小林議員は同センター経営の現状認識、提言を受けて発足した公社改善促進プロジェクトの進捗状況、そしてセンター経営改善の見通しを問うた。

 二木産業環境部長は「検討委が指摘した①還元堆肥の見直し②排泄物の水分調整も、重要課題として認識している。センターと農家が一体となり、改善計画をつくるよう指導している」と説明。小林議員は「プロジェクトチームがやっていることは、そもそも今頃やることではない。公社は安曇野市の指定管理者にもなっており、その時点も見直しの機会があった。補助金の報告時にも問題点は把握できたはずだ。その時点できちんと対応していれば、ここまで経営悪化することはなかった。問題は分かっているはず。具体的な取り組みを急いでほしい。建設当初、地元農家との“お約束”とは、何か」とただした。

 二木部長は「ご指摘の“約束”はあったと聞く。(明らかにするのは)むずかしい」と言葉を濁した。小林議員は「明文化されてない約束にこだわっていては改善が進まない。信義の問題というなら他の市民に対する信義・責任もある。早く経営改善計画をまとめよ」と結んだ。論議はすれ違いで詰まらず、時間切れとなった。
(報告・横地泰英)
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by misato_tomato | 2008-07-22 23:54 | 活動報告
2008年 07月 22日

三郷ベジタブル関連住民訴訟第3回口頭弁論

 三郷ベジタブル関連住民訴訟第3回口頭弁論が、6日午後3時から長野地裁で開かれました。今回も第七法廷、円卓に裁判長はじめ関係者がぐるりと座る形のちいさな法廷でした。

 今回の弁論に先立って、被告安曇野市側の準備書面が届けられました。私たち原告が安曇野市長に対して釈明を求めていたことについて、A4判9ページにわたっ釈明の内容が綴られた書面です。予期していた通りの「言い訳」が書き連ねられていましたが、なかでもヒドイと思ったのは、求釈明事項②について。
 三郷ベジタブルの経営状況を示す資料の提出を求めていたのですが、合計残高試算表は「市において所持していない」。決算監査報告書も、第3期までの分は同じく「所持していない」というのです。

 合計残高試算表も決算監査報告書も三郷ベジタブルの会社のものだから、安曇野市は「所持していない」かもしれない。しかし、安曇野市の副市長は三郷ベジタブルの代表取締役会長であり、安曇野市の収入役は三郷ベジタブルの監査役である。安曇野市が「所持」していないと言っても、事実上「所持」しているし、提出できる立場にある。それでも出してこないとは、なんと後ろ向きの姿勢だろうか!と、腹立たしい思いを抑えがたく裁判に臨みました。

◆第3回 口頭弁論の報告

 6月6日(金) 15:04開廷 15:15閉廷 長野地裁第七法廷
 裁判長  近藤ルミ子裁判長
 原告側  原告2名と中島嘉尚弁護士 傍聴人7名
 被告側  宮澤明雄弁護士 他1名  傍聴人2人(安曇野市職員)
 報  道  2社記者


 冒頭、裁判長から原告側に「損失補償契約について、八十二銀行、安曇農協のほかに(長野銀行へ)訴状に追加的変更がある。(市に)監査請求もしているのか」などと問いかけがあり、原告説明。これに被告弁護士から質問。原告説明。…傍聴人にはほとんど意味不明のやりとりが小声で続いた。
 損失補償契約の有効性、行政の役割、金融機関の公序良俗とか、裁判がだんだん核心に近づきつつある感じがする。素人にはきわめて分かりにくい。
 裁判長が最後に、訴状変更などを整理、一本化する提案。原告・被告とも同意し、これまでよりは長かった口頭弁論を終えた。次回日程は8月21日(木)16時45分。

                
 閉廷後、前回同様、地裁隣の弁護士会館で中島弁護士のレクチュアを受けました。内容は要旨次のとおり。

 (原告の)訴え変更は、そもそも行政財産である三郷ベジタブルの施設建物等は、私権設置できない。地方自治法上、賃貸借契約はできない。我々原告は、そう主張している。ただ、慎重に被告(安曇野市)の出方を見てゆきたい。

 これについて、被告側は「賃貸借契約が無効というならば、原告の論拠となる権利は何か」と問うてきた。原告側は、要するに三郷ベジタブルに結果としてタダで使わせた7000万円の賃借料は、安曇野市(旧三郷村)が毎年借金返済のために支出しているのだから、タダということは不当利得であると主張。

 これに対し被告側は、7000万円の賃料が無効というなら、損害の根拠もなくなると突いてきた。こちら原告側は、安曇野市(旧三郷村)が毎年7000万円を借金返済していることを強調したい。また被告側は、今回追加の訴えについて、監査請求の結果が出ていないのに、訴訟の手続きはおかしいと言ってきた。このあたりのことは、今回の住民監査請求と賃料訴訟との関係はまったく別の事件ということではないので、幅広い構えでやっていきたい

 もうひとつ。三郷ベジタブルの当初計画について、情報公開請求したところ、行政側はほとんど墨塗りで出してきた。当初計画を知りたいので、文書提出命令を申し立てた。
 被告側は「どういう事実立証のためにその情報が必要なのか」というが、原告側は二点を挙げた。一つには、三郷ベジタブルの赤字体質。とるものは早くとらないと、とりはぐれますよ、ずさんな経営なのだから、いつまでも猶予できないということ。二つ目は、村が結んだ損失補償契約は、三郷ベジタブルの事業計画の妥当性を十分検証したのか。銀行も妥当な融資をしたのか。公序良俗に違反していないかということ。
 長野銀行との損失補償契約は、もともと口約束だった。今年あわてて契約書を整えたが、そういった経過自体そもそもズサンである。横浜地裁判決からいえば「許しがたい」。
(報告・横地泰英)

◆次回口頭弁論は8月21日(木)16時45分~傍聴者募ります
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by misato_tomato | 2008-07-22 23:52 | 住民訴訟
2008年 07月 20日

三度目の住民監査請求の結果は棄却

~真正面からの判断を避けた監査委員~
 またしても報告が遅れてしまいましたが、三度目の住民監査請求の結果は棄却となりました。以下、原告の小林純子からのコメントです。

 5月26日、三郷ベジタブル関連で3度目の住民監査請求をしました。その後、6月26日には私たち請求者二人の意見陳述も行なわれました。そろそろ監査結果が出てもいいころだと待っていたところ、18日付で発表されました。
 手元に監査結果の文書が届いたのは19日。まずは「棄却」の2文字を確認し、予想していた通りの結果とはいえ、あまりに行政寄りで市民感覚からかけ離れた判断であることに失望しました。

 「市の公の施設=行政財産は貸し付けることができない(地方自治法第238条の4)にもかかわらず、建物等賃貸借契約を結び施設利用料(使用料)を徴収することにしている違法性」について、監査委員は『当該「建物等賃貸借契約」が法的に有効か無効かという認定が必要であるとされるならば、それは司法による判断になじむものと考える。むしろ、「建物等賃貸借契約」を締結したことによって、市が実質的に損害をこうむっているかどうかが監査委員の判断としては重要ではないかと考える』と結論付けています。
 「司法による判断になじむ」として、監査委員の判断を避けているわけです。「市が実質的に損害をこうむっているかどうかが監査委員の判断としては重要」だと言って、法的判断から逃げたと言ってもいいでしょう。監査委員は地方自治法や地方財政法など関係法令に則って監査を行うのですから、法的判断を避けて実質的に損害があったかなかったかで判断することはナンセンスです。

 今回の建物等賃貸借契約が法的に有効か無効か判断しないということは=現状追認=建物等賃貸借契約は生きているということになります。そうなると、地方財政法第5条(地方債の制限)により、賃貸借契約により貸し付ける目的で作る施設には地方債は使えないということになります。つまり、この5条違反ということで、即刻地方債を返さなければならないはずです。それこそ市は大損害を被ることになります。そもそも、旧三郷村行政が法的判断をイイカゲンにし、行き当たりばったりに物事を進めてきたことが、いかに大きな損害を市にもたらしたかを、監査委員にはもっと重く受け止めてもらいたい。「司法による判断になじむ」などと言っている場合ではないと思います。

 「旧三郷村が負担した6億8000万円は、目的を持った公の施設の設置費用であることから、これを施設の管理運営等を委任した指定管理者である会社から回収するという考え方自体が不自然と考える」、「指定管理者制度では、市はあくまでも指定管理者に施設の管理運営等を委任するだけであり、指定管理者の通常の事業経営の中で、使用料などの対価までは求めていないと解するのが妥当であると考える」の2点については、『回収するという考え方自体が不自然と考える』とか『使用料などの対価までは求めていないと解するのが妥当であると考える』と監査委員は解釈しています。

 しかし、その『不自然な考え方』で進めてきたのが旧三郷村であり、『旧三郷村が負担した6億8000万円は、会社が儲かるから回収できる』と賛成したのは旧三郷村議会ではなかったでしょうか。そして、都合が悪くなったとたん『対価までは求めていない』と言いだしたのは安曇野市(平林市長)です。ここでもまた、監査委員は市長の判断を追認しただけとしか見えません。

 このあとは、監査委員までもが望むように「司法による判断」に委ねることとなります。棄却になった訴えは、そのまま住民訴訟に追加して争うことになります。

 次回第4回の口頭弁論は8月21日午後4時45分から、長野地裁にて行われます。
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by misato_tomato | 2008-07-20 09:47 | 住民監査請求