三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会

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2009年 06月 13日

三郷ベジタブル関連住民訴訟第9回口頭弁論

~弁論は終結、8月7日に判決~

6月11日(木) 16:02開廷 16:04閉廷 長野地裁法廷 近藤ルミ子裁判長
原告側 原告1名と中島嘉尚弁護士 傍聴人5名
被告側 宮澤明雄弁護士 傍聴人2名(安曇野市職員)
報道 2社

 原告、被告側とも最終準備書面7を提出。双方ともこれまでの主張をまとめて整理した。貼付した証拠は原告側31~36、被告側24~26で、既提出分も含めて一括提出し、結審した。判決は8月7日(金)午後1時15分。
                             ◆
 閉廷後、中島弁護士がレクチュアした。
 最後の準備書面は、比較的分かりやすくこちらん主張をまとめたものだ。おおざっぱに全体構成をいうと、三郷ベジタブルから施設使用料をとらないことで、同社は不当利得を得ている。使用料をとらないのは違法である。なぜか。三郷村と三郷ベジタブルの間で賃貸借契約が3次にわたって結ばれている。平成16年4月1日に基本契約、19年3月30日に変更契約、さらに20年2月5日にも賃貸借変更契約書を結んだ。

 公の施設を賃貸借することは、地方自治法238条4項で締結できない。これは安曇野市も認めざるをえないものであり、契約はいずれも違法であり、無効だ。となると、三郷ベジタブルは何も払わないでよいのか。そうはならない。賃貸借契約では7138万円の賃料を定め、平成16,17年は「据え置く」とし、19年3月には18年分も据え置いた。そして、驚くべきことに20年2月5日の変更契約では7138万円を19年から2500万円にし、さらに26年からは1700万円に切り下げた。支払期限も21年(さらに25年)まで繰り延ばした。もともと違法、無効な契約なのだから、こんな約束はなんの効果もない。

 三郷村は議会への説明で、施設使用料を毎年7200万円、10年間払われるとし、年間賃貸借料を設定した。三郷村はこの分の起債償還をすでに始めており、使用料が入らない分は三郷村(安曇野市)の損失になっている。平成16~19年度分だけですでに2億2000万円以上を税金(一般財源)から支出している。賃貸借契約が無効であるうえに、三郷ベジタブルは使用料を払わないのだから、償還負担という損失と同額の不当利得を返還請求しなければならない。

 総務省は15年7月、指定管理者制度の適切な運営について通達。そのなかで運営の細目は協定を締結するのが適当であるとした。安曇野市は平成20年3月1日にようやく三郷トマト栽培施設の基本協定を結んだ。ところがその8条には「別途締結する契約書で使用料を支払う」となっており、それは三郷村との賃貸契約書、つまり違法無効な契約書に基づいて使用料を払うというものだ。被告側は「賃貸借期間、賃貸借料はいずれも、指定管理期間、指定管理者からの施設使用料と読み替えることを意図したもの」というが、違法なものを合法と読み替えるなどという行為は行政手続きの適法性に反する。地方自治法2条でも明らかである。また、憲法第92条に定められた地方自治の本旨に反するものである。
 安曇野市は、なぜこんな処理をするのか。ものすごく疑問です。

 この裁判は事実関係そのものに争いはない。純粋な法律論、法律判断です。裁判所がどう判断するか、興味を持ち、注目しています。違法無効な契約の「有効性」。「読み替え」の判断。肩透かしすることなく、中身に踏み込んだ判断を期待したいところです。

        判決は8月7日(金)13時15分~傍聴募ります

原告の準備書面(7)090611
証拠説明書、原告小林ほか090611
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by misato_tomato | 2009-06-13 09:33 | 住民訴訟
2009年 06月 13日

やっぱりおかしい第1次中期経営改善計画書

~安曇野ルビーはあきらめてカゴメにすがるしかない?~

 三セク問題のおかげ(?)で、企業会計のことも少しは理解できるようになりましたが、安曇野菜園の決算書は「特殊」なので、企業会計初心者の私には未だよくわかりません。5月29日報告の「安曇野菜園の第6期上半期決算」でも書きましたが、考えれば考えるほど疑問がふくらみます。(「偽装決算ではないか」と疑う人もいます。)
 同時に提出された第1次中期経営改善計画も、そんな決算の延長線上に作られたものですから、本当に大丈夫かと心配です。そこで、今日は第1次中期経営改善計画の疑問点について書いておきたいと思います。

 今回の経営改善計画では「安曇野ルビー」(品種名キャンディースイート)のことに全く触れていません。昨年1月発表の経営改善計画の目玉として導入した高糖度トマト「安曇野ルビー」。10年契約のカゴメとの将来(10年後の取引は不透明)を考慮し、カゴメに頼るのではなく「安曇野ルビー」の独自路線で再建を目指すと言っていたのに、そのあたり何の説明もありません。計画売上量の半分にも達しない現状に目をふさいだまま経営改善などできようはずがありません。

 トマトの生産方針を『省費用生産型』に転換すると言っていますが、要するに「生産量が伸びない現実」に合わせただけです。聞こえのいい『省費用生産型』という言葉でごまかしているとしか思えません。
 「安曇野ルビー」が期待薄であるならばむしろ、カゴメとの関係強化によって栽培技術の向上~経営改善を考えるのが現実的ではないでしょうか。(今さらカゴメの技術指導を受け入れるのは難しいのか?)

 『省費用生産型』ということになると、LPG費用は使用量削減と原油価格が落着いたことから劇的に減少していますが、パート従業員の人件費は売上目標を5億円から4億円に下げているにもかかわらず変わりません。1億円分のトマトの生産・出荷に必要な人手がいらなくなるのに、なぜ人件費削減できないのか。
 考えてみれば、単価の高い「安曇野ルビー」の生産が減ることになるので、人手は減らすに減らせないのでしょう。そういえば、当初「ルビーは単価が高いので、たくさん作らなくても利益が出る。人手を増やす必要がない。」という話を聞いた覚えがあります。これは、ルビーの生産を縮小しても人手は変わらない、人件費は減らせないということです。『省費用』というには、やはり無理があります。

 そして、無理があるといえば、最悪なのが今後5年間の資金繰計画です。安曇野菜園は施設敷地を長野県農業開発公社から借りているのですが、4年後には買取る契約になっています。これについて「土地取得のための資金繰の見通しが立つ時点で資金計画に含める」と但し書きがあるのです。都合の悪いものを外して作った「資金繰計画」など、何の役にも立ちません。
 この土地取得には1億7,000万円ほど必要ですが、まさか安曇野市に買ってもらおうなんて考えてはいないでしょうね。もしかしたら、市が増資するとか、市の損失補償をつけるとか、そんな話も出てくるのでしょうか。

 とにかく、会社の代表者印まで押された「第1次中期経営計画書」、表紙だけはリッパですが中身は空疎です。A41ページに収まる内容を、わざわざ文字を大きくして3ページに水増しし、根拠のない目標損益計算書と資金繰計画表を付けただけ。
 「民間の企業だったら、こんなもんじゃ通りませんよ。お役所や議会はどうかしてますよ。」というお叱りの声も届いています。株主でもある市民のみなさんには、ぜひ見ておいていただきたいと思います。


安曇野菜園第6事業年度上半期実績報告
安曇野菜園株式会社第1次中期経営計画書(第6事業年度~第11事業年度)
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by misato_tomato | 2009-06-13 09:25 | 情報公開
2009年 06月 13日

安曇野菜園の第6期上半期実績について

~売上達成率56%、改善計画見直すも具体性に欠け展望なし~

 安曇野市議会では5月29日午後は第10回全員協議会でした。

 経営不振が続くトマト栽培第3セクター安曇野菜園・旧三郷ベジタブル第6期第1四半期(上半期)の生産・販売状況について、市側(会社側)から説明があった。08年9月~11月末の3ヶ月間(08年9月~09年2月末の6ヶ月間)は、全品種とも計画売上量に達せず、とくに期待の高糖度新品種「安曇野ルビー」は22%(33.3%)にとどまった。安曇野菜園は期末まで売上増を努力するとしているが、経営改善計画の達成は困難と見られ、市は計画の下方修正もありうるとしている。

 以上、2月10日発表の「第6期第1四半期実績」について報告した内容を、そっくりそのまま数値だけ差し替えればOKという、予測通りとはいえ「期待はずれ」の結果でした。()内が今回発表の上半期のデータです。「計画の下方修正もありうる」と言っていた通り、計画の目標値を下げた第一次中期経営改善計画書なるものまで一緒に出てきました。
 そこには、「トマト生産方針を『省費用生産型』に転換することにより売上高及び経費を見直し、新たな経営目標を設定した」とあり、これまで売上5億円以上を目指したが達成できず、それでも経費はそれなりにかけているので、売上原価は高くなり利益が出ないという状況をやっと認めた形です。今後は、経費節減に努めるとともに自社の生産技術に見合った売上高(4億円前後)を目標値とするとして計画変更したのです。

 しかし、経営改善のために売上5億円を必要とする計画が、売上4億円で大丈夫とそうカンタンに言われてもにわかに信じがたく、説明を聞くだけではよく分りませんでした。11期までの目標損益計算書を見ても、累積赤字を減らしつつ何とかなっていく=数字の辻褄は合っているのが不思議。
 でも、よく見ると、やっぱり(ダメじゃないか)ということがちゃんと書いてありました。「なお、長野県農業開発公社から取得する予定の土地につきましては、同公社との契約により平成25年まで取得期限を延長いたしました。今後、土地取得のための資金繰の見通しが立つ時点で資金計画に含めてまいります。」と、やけに丁寧な言い回しで書いていますが、この土地取得には1億7,000万円ほど必要ですから「資金繰の見通しが立つ時点で資金計画に含める」なんて呑気に言っていられる金額ではないのです。資金繰の見通しが立たないから改善計画の見直しから外してごまかしたということです。「ちゃんと書いてあるから、ごまかしてはいない」と言いたいのでしょうか。ひどいものです。

 もっとひどかったのは、菜園専務取締役がわたしの質問に答えて「経営のことは会社に任せておけ」と言い放ったこと。会社に任せていたから、こんなにひどくなってしまったのに、このまま任せておけるわけがありません。
 安曇野菜園は市が出資した第3セクターですから、安曇野市は株主、安曇野市民も株主です。株主は間接的にではあれ経営に参加することができます。だからこそ、市民の代表である議会に報告・説明に来たのではないですか。
 最初からこんな「捨て台詞」で始まった報告は言い訳に終始し、将来への具体的な見通しが持てるものは何一つ無く、まったく緊張感に欠けたものでした。

 以下、詳しい報告をするためには疑問点が多過ぎるので、とりあえず気になった点だけいくつかあげておきます。

◆半期の正規品の売上は1億5903万1000円(対計画比56.49%)にとどまったものの、LPGの節減と単価が下がったことで経費が抑えられ、結果3879万5000円の黒字になっていました。この黒字も期末(8月)には633万円に減る見込み。やっぱり赤字ということにならなければいいが。
 黒字といっても、その内容はお話しになりません。相変わらず栽培技術は向上せず、やれ天候がどうの、病気が出た、カビが生えたのと、開業6年目にして、栽培技術はまだ試行錯誤の状態か。計画の半分ぐらいしか生産できず、味もよくない。(栽培の責任者も「味がまばらな時があった、バラつきがあることは認める」と発言)1パック398円もするトマト、一度は食べてみても、それがたまたま不味かったら二度と買ってもらえないのではないか。

◆ガスの節減ばかりを強調していましたが、そのために温度管理がうまくいかなかったことはないのか。
 それに関連して、無責任極まる菜園専務の発言があったので、ここにしっかと記しておきます。「温室栽培といえども天候のリスク、病虫害のリスクはある。計画通りに収穫が上がるものではない。」これだけなら、至極当たり前のことでどこが無責任なのと思われるかもしれませんが、この人は三郷村農林商工課長だった当時、「温室栽培だから天候や病虫害の影響が少なく、通年栽培で収益多く安定的な経営ができる。」と言って積極的にこの事業を進めたのです。それが今になって、あまりに調子のいい物言いではありませんか。

◆あともう一つだけ、長期借入2000万円増加が気になっています。「運転資金である・・・」と要領を得ない説明だったので、運転資金なら短期借入でやるのでは?長期借入で運転資金2000万円をこの会社に融資してくれる銀行があるの?もしかして、あの「禁じ手」を使ったのではないかと・・・ これは週明けにさっそく確認してみようと思っています。

・2009年5月30日の市民タイムス記事
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by misato_tomato | 2009-06-13 09:22 | 情報公開
2009年 06月 13日

火の車なのに評価A、安曇野菜園も

~総務省の三セク診断ツールお粗末~

 1週間ほど前のことですが、朝日新聞(asahi.com 2009年2月2日7時0分)に、「火の車なのに評価A 総務省の三セク診断ツールお粗末」という記事があると教えてもらいました。まだネットで読めますが、一定の期間が過ぎると消えてしまいますので、ここに引用しておきます。まず、その記事を読んでみてください。

◆朝日新聞(asahi.com 2009年2月2日7時0分)より
 火の車なのに評価A 総務省の三セク診断ツールお粗末

 第三セクターの経営状況をつかむために総務省が作った経営診断のための流れ図で、最高評価の「A」と診断されながら、整理や支援を迫られる三セクが相次いでいることがわかった。東京都の多摩都市モノレールや、大阪市が再建を断念した「大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)」などが含まれる。総務省の担当課は「診断基準が緩かったと言われてもしようがない」とずさんさを認めた。

 この流れ図は「予備的診断の参考例」と呼ばれる。03年に「第三セクターに関する指針」が改定された際、自治体に定期的な点検を促すために作られた。

 「単年度黒字か?」「減価償却前黒字か?」などの設問にイエスかノーで答えながら、流れ図の矢印を進む。その結果、A「経営努力を行いつつ事業は継続」、B「事業内容の大幅見直し等による抜本的な経営改善が必要」、C「深刻な経営難の状況にあり、経営の観点からは、事業の存廃を含めた検討が必要」――の3段階で診断される。

 これを使い、総務省は07年度、全国の三セク4462法人を対象に調査を実施。結果はA4判で88ページにまとめられた。非公表だが、朝日新聞が入手した資料によると、Aは3884と87%を占めた。その中には昨年、経営危機が明らかになった三セクが軒並み入っていた。Bは401、Cは177だった。
 Aが乱発された原因は、単年度黒字だったり、累積赤字があっても事業計画が変更されたりして「計画通り」ならばAと診断されるためだ。大阪WTCは「単年度黒字だった」が、建設に伴う約1200億円の借金があった。大阪市は「この程度の質問で経営実態はわからない」と話す。

 長野県松本市が出資する発芽玄米の製造販売会社ファインフーズ梓川は「赤字が計画通り」のため、Aと診断された。しかし昨年5月、市は自主再建を断念。市は借金の肩代わりなどで3億4500万円の負担を強いられる見通しだ。

 「松本市の財政を考える会」の胡桃裕一代表が07年10月、市に同社の経営状況を尋ねると、診断はAとの説明を受けた。胡桃さんは「すでに経営状況は悪化しており、市の担当職員も苦笑していた」と振り返った。

 総務省自治財政局の担当課は「全国の三セクの3割は赤字と認識している。この調査結果よりもっと状況は厳しいはずだ」と自らが作った診断の結果を疑う。現在は使っておらず、「昨年6月から財務諸表を直接評価する点検方法を導入した」という。
(杉浦幹治)

 以上引用です。
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 さて、この総務省の三セク診断ツール(資料の中の144ページ)ですが、右上の流れ図がそれです。これなら私も見たことがあると記憶をたどってみたところ、2年ほど前、安曇野菜園の経営不振が表面化した時期に集めた情報の一つだったと思い出しました。 当時、これを見た私は、こんな流れ図で診断するまでもなく、安曇野菜園はC段階の「深刻な経営難の状況にある」と考えていたので、総務省も「ご親切なこと」と思っただけで実際に診断してみることはしませんでした。

 そこで、今回あらためて安曇野菜園の決算書と経営改善計画をもとに診断してみました。経営不振のため7,000万円余のトマト栽培施設使用料が払えないという話が出た時期の第3期決算によって診断すると、最初の質問《単年度黒字か?》の答えがYesで、即Aランクとなってしまいました。7,000万円(累積では1億8,600万円)もの未払金がありながら、です。
 それから1年後に作った経営改善計画書によって現時点の経営を診断してみると、《単年度黒字か?》→No→《減価償却前黒字か?》→No→《事業計画通りの償却前赤字か?》→Yes→《累積欠損金があるか?》→Yes→《累積欠損金の対自己資本比率100%超》→Yes→《事業計画(経営改善計画)通りの累積欠損か?》→Yes→《概ね所定期間内に単年度黒字可能か?》→Yesとなり、やっぱりここでもAランクの位置づけ。

 朝日記事にあるとおり「事業計画が変更されたりして「計画通り」ならばAと診断される」というわけです。ちなみに、安曇野菜園の経営改善計画の「所定期間」は平成47年度まで、あと26年もかかります。こんな悠長な計画もありえませんが、総務省の考え方で行くと、現状が赤字でも債務超過でも《概ね所定期間内に単年度黒字可能》という「計画」になっていればOKだったのです。


 総務省の担当課が「診断基準が緩かったと言われてもしようがない」とずさんさを認めたそうですが、その反省があるなら、総務省が全国の三セク4462法人を対象に行ったという調査結果を公表して、「これは正確な診断ではなかった」「これが現状です」と取り消しと訂正をすべきではないですか。
 「役人は口が裂けても『まちがえました』とは言わないものさ」、「三セク診断ツールとやらが総務省のホームページに残っているだけ、まだましだよ」、「さっさと削除してしまいたいところだろうけど、もう文書は配っちゃったしね」と、そんな「あきれ顔の反応」が多いのですが、私はやっぱり「これはあまりにひどい仕事ぶり」と怒らずにはいられません。
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by misato_tomato | 2009-06-13 09:15 | 新聞報道
2009年 06月 13日

147万円かけたトマト栽培事業関連の計画策定はムダに

~旧三郷村議会の議事録からわかったオドロキの事実~

 安曇野市の第三セクター安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の経営不振と施設使用料未払が問題になって2年が過ぎました。安曇野市に対して関連の住民監査請求を3回、続く住民訴訟は8回の弁論を数え現在も継続中です。
 このごろでは、安曇野市の三セク問題を理解する市民も多くなりましたが、その一方で「三郷のトマト(三セク)は、ありゃもうダメなんだから。今さらいくらつついたってしょうがないよ。」と、あきらめ顔で話しかけてくれる人も。でも、この「あきらめ顔」は、もしかしたら「責任逃れ」の曖昧な表情なのかもしれない。
 
 「将来性のないトマト栽培の事業を強引に進めた旧三郷村行政と村長(現安曇野市の副市長)の責任を明確にし、今後二度とこのような問題が起こらないよう教訓としてほしい」、これは住民監査請求に込めたわたしの強い思いであり、住民訴訟にまで訴えた動機であり目的だといってもいいでしょう。
 責任を明確にするためには、何があったのかその事実を知らなければなりません。「今さら仕方ない」で済ますわけにはいかないので、疑問が出るたびに情報公開請求したり、心当たりに話を聞いたり、手持ちの資料をひっくり返してみたり、調査は継続中です。

 今日は、安曇野菜園(三郷ベジタブル)問題の経過を整理していて、またまた疑問点が出てきたので、旧三郷村議会の議事録を見に行ってきました。三郷図書館に保管されているのですが、今回が3度目です。これまでにも一般質問や予算、指定管理者の指定の条例など、議論があったであろう時期の議会の議事録を探して調べています。
 紙の議事録はネットのように検索機能で探し出すわけにはいかないので、お目当てのページを探し出すのに手間がかかります。これまではカンというか当てずっぽうで見ていたところもあり、落ちもあるように思われました。そこで、今回は、トマト栽培事業の進展の時系列に沿って議事録を見てみることにしました。(というか、問題の経過を整理したことで時系列が見えてきたともいえるのですが)

 これまで、三郷ベジタブルの事業費20億円の予算はいつ出てきたのだろうと、議事録を調べてみるも見当たらず?(平成15年の3月議会のはずだが?)だったのですが、今回その問題の予算がどうなっていたのかよくわかりました。平成15年の3月議会に間違いはなかったのですが、新年度予算ではなく平成15年度の最後の補正予算として出ていました。
 年度末の3月に20億円もの補正予算など、私には考えられないことだったので、新年度予算の議事録の方を一生懸命探していたのです。見つかるわけがありません。
 改めて、もらった資料を引っ張り出してみたら、「H15、3月補正予算」とメモしてあるではありませんか。たくさんの資料・情報を集めながら、充分に活かし切れていない自分にちょっとガッカリ。

 それでも気を取り直して、その20億円の補正予算の議事録を読んでみたところ、またしてもオドロキの事実が出てきたのです。私としては「補正予算で20億円」これだけでも充分に驚きですが・・・
 補正予算ということで委員会での審査も省略して行われず、質疑もなく、討論もなく、ようするに質問もなければ、反対意見も賛成意見も一切なく、さっさと採決に移され「異議なーし」(これでも全会一致となるのか?)で可決されていたのです。行政も行政なら、議会も議会。ノーチェックで議会を通してしまったではありませんか。まったく信じられないことです。 「将来性のないトマト栽培の事業を強引に進めた旧三郷村行政と村長の責任を明確に」と訴えていた私ですが、さらにそこへ旧三郷村議会の責任も問わなければならないようです。

 関連してもう一つ疑問点をあげておきます。
 トマト栽培の事業実施計画の策定をコンサルタントに147万円かけて委託していたのですが、その報告書が出来上がってきたのは3月議会閉会後の3月28日。事業費20億円の補正予算の審議には間に合わず、検討されることもなく、いったい何のための計画策定だったのでしょうか。補助金をもらうためだけの計画書・報告書だったのか。
 報告書の10ページには「第三セクターは、経営の赤字構造に悩む例も多く、その設立・運営に当たっては地域の理解を十分に得ていくことが重要である。」としながら、25ページには「本事業は第三セクター方式により設立する農業経営体に委託する。三郷村がその2分の1以上を出資して・・・」と決まった事のように書いてあるのですが、この矛盾、今となっては笑えません。
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by misato_tomato | 2009-06-13 09:11 | 情報公開