三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会

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2012年 04月 02日

2011年 2月 15日 安曇野菜園、来月末に清算へ

~トマト栽培施設の指定管理者はエア・ウォーター農園に決定~

 今朝の新聞報道で「トマト栽培施設の指定管理者はエア・ウォーター農園に」のニュースはご存知かもしれませんが、正式には本日の臨時議会で指定管理者が決定しました。
 それにしてもです。宮沢市長は臨時会の開会の挨拶のなかで、議案と直接に関係ない「損失補償契約は違法・無効」の高裁判決を持ち出し「そのために菜園は融資を受けることが困難になり、倒産の危機に瀕している」と発言。事の本質から目をそらそうとするその姿勢には、本当にがっかりさせられました。
「三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会」の横地泰英さんのレポートを掲載しますので、ご覧ください。

《安曇野菜園、来月末に清算へ / エア・ウォーター農園に売却決定》
 安曇野市のトマト栽培第3セクター安曇野菜園(旧三郷ベジタブル、村上弘志社長=副市長)を、北海道の民間農業生産法人エア・ウォーター農園に売却する案が2011年2月15日、安曇野市議会で可決された。安曇野菜園は7年前に発足していらい、ほぼ赤字続き。総事業費約20億円のうち、同社所有施設に払われる売却費は3億800万円。県公社へ支払う土地代1億5074万円と合わせて計4億5874万円で売却されることになった。

 エア・ウォーター農園は、産業ガス製造販売のエア・ウォーター(大阪市)が出資して2009年11月設立。札幌市に本店、千歳市の農場で2010年9月からレタスなどを栽培出荷している。資本金500万円の小さな会社だが、4月からは安曇野菜園から引き継ぐ取引先カゴメ向けのトマト栽培も始める計画だ。社長は、元大阪府知事の太田房江氏。親会社エア・ウォーター社代表取締役は旧梓川村出身の青木弘氏。梓川村の第3セクター、ファインフーズ梓川の譲渡を受けている。

 市が公募した安曇野菜園に代わる指定管理者には3社が応募したが、市は「審査委員会が厳正精査した結果を受けて決めた」と市議会で説明した。安曇野菜園に支払われる3億800万円の使途は整理に入ってから決まるが、安曇野市との損失補償契約に基づく金融機関から借入金、光熱費などの借金だけで3億円を超し、大半はこれらの返済に充てられる見通しという。

 安曇野菜園問題を追及してきた小林純子市議はこの日の全員協議会、本会議で市の提案に反対。菜園が毎年納付するはずだった使用料は一度も払われることなく昨年、免除が決まり、23年以降の分まで納付免除となった経緯がある。小林議員は「使用料について議決が要らない賃貸借契約で決められていたことに、東京高裁は苦言を呈した。その判決後なのに、また市長決済だけで決めようとしている。もっときっちりやってほしい」と追及した。

 4億5874万円で売却することについて小林純子議員は「菜園に3億円、県公社に1億5000万円。ありがたい条件のようだが、不確定要素が多い。菜園の立地条件はトマト栽培には厳しい。エア・ウォーター農園側は知っているのか」「施設維持には費用がかかる。市と会社はそのつど協議して決めるというが、結局市民負担が増えるのではないか」と疑問を投げかけた。これらについては共産党市議らも追及したが、「市民に急激な負担がかからない形で」という市側説明に市議の多数が同調した。

 宮沢宗弘市長は「菜園売却の結論はもうすこし先の時点で決めることにしていたが、昨年8月30日の東京高裁判決で損失補償契約が違法と判断され、資金調達が厳しくなった。上告受理申請したものの、万一倒産ともなれば、補助金返還などで大きな負担を抱えることになる。県とも相談し、新たな指定管理者を公募することにした」と本会議議決前に説明した。
 小林純子市議がひとり原告となって取り組んだ控訴審判決は、税金無駄遣いの三セク行政の見直しにつながったといえる。しかし、安曇野市の「問題の先送り体質」は相変わらずであり、今後に大きな疑問と不安が残る。(報告・横地泰英)
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# by misato_tomato | 2012-04-02 19:52 | 安曇野市の対応
2012年 04月 02日

2010年 12月 22日 安曇野市議会は債権放棄の議案を可決

~小林純子はトマト栽培施設使用料3億余を市が債権放棄することに反対~

議案第127号 債権の放棄(支払い免除)について、私は反対の立場で討論しました。ほかに下里議員、松澤議員も反対討論を行いました。
 債権放棄に賛成討論したのは、浜議員、大月議員、丸山議員、藤原議員、青嶋議員の5名。トマト栽培施設の使用料の債権放棄し、今後の使用料も免除するならば、安曇野菜園の後を引き受けようという農業生産法人が手をあげてくる可能性がある、今は責任問題など追及している場合ではないというのです。
 これまで、だらだらと見逃し続けてきた者にとっては、いつ責任追及しようがどうでもいいことなのでしょう。「一件落着」したところで責任追及しても、「まあ、何とかなったんだからいいじゃないか」で終わってしまうでしょうね、嘆かわしいことです。
 以下、小林純子の反対討論です。

◆議案第127号 債権の放棄(支払い免除)について反対の立場で討論します。 菜園は当初7000万円と決めた施設使用料を過去一度も支払っていません。今年度から減額して年2500~3000万円、計7億5900万円を支払う契約でした。しかし経営不振の菜園が払える見通しはなく、農業法人など民間へ経営譲渡する計画に差し支えるとして、市は債権の全額免除方針を決めました。2011年度以降の使用料4億4000万円も指定管理契約の変更で免除する方針とのことです。

 市長からは「年間7000万円の施設使用料は一般常識ではありえない」との答弁もありましたが、だとすれば、「毎年7000万円の使用料が払えるほどトマトは儲かる、その儲けで村が借りた地方債の償還ができる」という旧三郷村の事業計画そのものがデタラメだったということになります。この事業採択のプロセスに行政責任があることは明らかです。
 施設使用料7000万円に関わる債権放棄の問題は、まさにそこに根本的な原因があるのであって、三セク安曇野菜園の経営責任を問う以前の問題です。「経過はともかく、払えないものは払えないんだから」ではなく、今こそこの行政責任を認めて何らかの形で責任を取らないかぎり債権放棄はありえません。

 市長は、「今は菜園の民間譲渡を最優先させなければならず、この状況のなか責任問題を追及することは難しい。菜園の清算が終わり次第、第三者委員会を設置し責任問題について調査し、市としての対応を決める。」と言っていますが、責任問題を後回しにして、一方的に市民負担を強いることになる債権放棄など、認めることはできません。
 市長はすでに「旧三郷村の事業計画は甘かった、トマト栽培事業は失敗だった」と認めました。事業採択にはまったく関わっていない宮沢市長だからこそできたことだと思います。間違いを認めることはなかなかできることではありません。その点は評価します。しかし、失敗を認めたその次には、行政の責任を明確にしなければなりません。その責任の取り方の一つとして、今すぐできることは、損失補償契約は違法・無効であるとする高裁判決を受け入れ、上告の取り下げをすることです。こんなデタラメな事業に損失補償をした自治体(旧三郷村~安曇野市)に責任がないなんて、市民のいったいだれが納得するでしょうか。

 つい先日も「当時の三郷村長と県の農業開発公社が取り交わした覚書」の問題、安曇野菜園の所有地に設定されている「根抵当権」の問題など、新たに明らかになりました。後からあとからポロポロと問題が出てくる現状では、責任追及を後回しにしていてはさらに問題解決を遅らせることになるでしょう。きちんと責任の所在を明らかにすることなく、債権放棄や財政支援などとても認めることはできません。市民に「債権放棄」をお願いするなら、最高裁への上告を取り下げてからにしなければスジが通らないというものです。
 よって、債権放棄の議案には反対です。
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# by misato_tomato | 2012-04-02 19:48 | 安曇野市議会
2012年 04月 02日

2010年 12月 17日 安曇野市「もらえるあてのない使用料」は債権放棄

~安曇野菜園の経営責任と行政責任の明確化は後回し~

1、三セク安曇野菜園・トマト栽培事業の失敗と今後必要になる市の支援について
 宮澤市長は議会や市民説明会(三郷トマト栽培事業と安曇野菜園株式会社の現状と課題についての市民説明会)で「旧三郷村の事業計画は甘かった、トマト栽培事業は失敗だった」と認めているが、失敗を認めたからには行政の責任を明確にすべきである。そこで、以下の4点について質問しました。
1)安曇野菜園の第7期決算について
2)市が債権放棄することについて
3)安曇野菜園に対して今後必要になる市の支援のあり方について
4)安曇野菜園の事業展開における行政責任について

1)安曇野菜園の第7期決算について
【質問】先日発表になった第7期決算は待望の黒字決算だったが、実質的には赤字。それに、キャッシュフローは黒字とは別の話で、現金が手元にない状況は変わりない。つまり、損失補償で借りている借金の返済ができない、未払金はなかなか減らない、資金ショートのおそれも。会社の整理・清算、あるいは新たなる指定管理者の選定に向けてこの第7期の決算をどう評価するのか。

【副市長(菜園社長)】緊急雇用の補助金を計算に入れたうえでの数字で、実質は赤字ということになる。損失補償による借り入れができない現状では、来年1月から2月ごろには資金ショートのおそれもある。トマト栽培施設の使用料の債権放棄が認められ、今後の使用料も免除してもらえれば、引き受けようという農業生産法人もあるのではないかと期待する。

【質問】この決算内容で、思うようにトマトが作れない状況では、次の指定管理者の引き受け手があるのか疑問。目先のことでなく、長期的な視野に立てばトマト栽培施設を公の施設として市が保有し続けるより、思い切ってすべて手放し民間に譲渡した方がいいのではないか。

【市長】市民負担をできる限り少なくすることを最優先して考えると、施設整備のために借りた地方債を償還し終わる3年後までは指定管理者でやっていくつもりだ。(現時点で施設を民間へ譲渡すると、残りの債務を一括償還しなければならないので、一時的な負担が大きいということ)

2)市が債権放棄することについて
4)安曇野菜園の事業展開における行政責任について
 菜園は当初7000万円と決めた施設使用料を過去一度も支払っていない。今年度から減額して年2500~3000万円、計7億5900万円を支払う契約だった。しかし経営不振の菜園が払える見通しはなく、農業法人など民間へ経営譲渡する計画に差し支えるとして、市は債権の全額免除方針を決めた。2011年度以降の使用料4億4000万円も指定管理契約の変更で免除する方針。

【質問】市の補足説明資料には「経過はともかく、現実的にはもらえるあてのないこの未納金が、手をあげようとしている農業生産法人を消極的にさせているとすれば、何とかこのような状況を改善したいと考えております」とある。「ともかく」ではなく、今こそ行政責任を認めて何らかの形で責任を取らないかぎり債権放棄はありえない。この事業採択をした行政責任や経営責任について、どのような責任が問われるのか真剣に検討したことがあるか。

【市長】今は菜園の民間譲渡を最優先させなければならず、この状況のなか責任問題を追及することは難しい。菜園の清算が終わり次第、弁護士、会計士、民間の識者による第三者委員会を設置し、責任問題についてしっかりと調査し、市としての対応を決める。

【質問】責任問題を後にして「債権放棄」はありえない。今ここで必要な最も明確な行政責任の取り方の一つは、損失補償契約は違法・無効とする東京高裁の判決を受入れ、最高裁への上告をとりさげることだ。市長にその考えはないか。

【市長】損失補償契約に関する高裁判決については司法の判断に委ねる。

【質問】司法の判断という前に、そもそもなぜ三郷村が損失補償契約をしなければならなかったか、市長はご存知か。

【市長】よくは知らないが、おそらく菜園が運転資金を借りるためではなかったかと思う。

【質問】それもあるが(内心、そうじゃないんですよ市長!と言いたかったですが)、菜園がトマト栽培施設の用地を買うための借金であった。当初、土地は三郷村が買うことになっていた。一度は村の予算に計上したが、3カ月後には減額補正となった。自治体は農地を買うことができないとわかったためで、用地購入費は三セクに借入させてということになってしまった。
 その後、予定した出資金6000万円が集まらないまま会社設立となり、第三セクター三郷ベジタブル(現安曇野菜園)は設立早々に2億5000万円の損失補償契約を結び、借金により土地を購入せざるをえなくなった。
 出資金は集まらない、会社の運転資金もない、それでも借金をして土地を買わなければならない。そこへもってきて、年間5億円の売り上げを見込み、施設使用料7000万円や将来の土地取得のために毎年4000万円の積立もできる、「儲かるよ」という甘く実現性に乏しいズサンな事業計画を提示していた。
 こんなイイカゲンな事業計画で損失補償契約が認められるはずがない。まさしく違法無効な契約だったということ。行政責任を取るために高裁判決を認め、上告を取り下げる考えはないか。


 この後、ぐずぐずと市長答弁が続いたのですが、そのなかで「当時の三郷村長と県の農業開発公社が取り交わした覚書」のことが出てきました。私も「覚書」など初耳で、これから調査するところですが、自治体が農地を持つことができないことがわかっていながら、何か約束をしていたということなのでしょうか。こうなると「三セクでトマト栽培」という事業展開は、やはり最初から無理があったということになります。
 おまけに、この土地は三セク安曇野菜園の所有財産になってはいますが、現在はある事情により根抵当権が設定されています。「根抵当」といい「覚書」といい、この期に及んでまだ隠されていたという事実。この隠蔽体質が菜園の清算に影響しないことを祈るばかりです。
 それにつけても、市が債権放棄や財政支援をするのであれば、その前にきちんと責任の所在を明らかにする必要があります。後からあとからポロポロと問題が出てくる現状では、債権放棄や財政支援などとても認めることはできません。
(安曇野市議会 小林純子の一般質問より)

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# by misato_tomato | 2012-04-02 19:41 | 安曇野市議会
2012年 04月 02日

2010年 12月 9日 市議会環境経済委員会は菜園債権の放棄案を可決

~経営責任・行政責任など踏み込まぬまま~

 現在、安曇野菜園問題の処理にあたっている市職員は非常に有能です。「公務員として」と但し書きがつく部分もないとはいえませんが、この1年半の動きにはめざましいものがあります。このような職員が旧三郷村にいたなら、トマト栽培事業に関わっていたなら、おそらく事業着手しなかったことでしょう。
 今、「尻拭い」に奔走している職員のみなさんのそのエネルギーは、もっと前向きな市民のためになる仕事に向けられるはずなのにと残念でなりません。

 本日の市議会環境経済委員会では、安曇野菜園の施設使用料未払金の債権放棄の議案が審査されました。わたしは、16日の一般質問で債権放棄の問題を取り上げるので、ここではあえてコメントすることは控えておきます。以下、「三郷ベジタブルの経営改善を望む市民の会」の横地泰英さんのレポートで、環境経済委員会の様子をお伝えします。


《市議会委、菜園債権の放棄案を可決
         経営責任など踏み込まぬまま》

 安曇野市議会の環境経済委員会は2010年12月9日、第3セクター安曇野菜園から受け取る施設使用料2004~2010年分の3億1414万円を債権放棄する議案を、賛成5反対1で可決した。「債権放棄は会社責任を無罪放免にするものだ」という反対意見はあったものの、旧三郷村や安曇野市の首長名の言及もなく、本庁舎問題を含む市財政への波及にも踏み込まず、詰めの甘い質疑に終わった。

 菜園は使用料を過去一度も支払っていないが、今年度から年2500~3000万円、計7億5900万円を支払う契約だった。しかし経営不振の菜園が払える見通しはなく、農業法人など民間へ経営譲渡する計画に差し支えるとして、市は債権の全額免除方針を決めた。2011年度以降の使用料4億4000万円も指定管理契約の変更で免除する方針。免除する使用料以外に、損失補償契約に基づく金融機関からの借入金など計3億円の負債があると説明した。年明け1月末には資金ショートの恐れがあるという。

 債権放棄への意見は「もともと使用料は払えっこない額だった」「次のステップへ進まないと泥沼化してしまう」と2人が賛成を表明。安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の発足以来、半期ごとの決算や、何度も発表された経営計画について、甘い将来見通しを事実上“鵜呑み”にしてきた議会としての責任や反省の弁は聴かれなかった。
 市側は「行政として過去の甘さに責任を感じている」と軽く触れたうえで「議会と言う民主主義(プロセス)の中で位置づけられる」と抜け目なく切り返した。
(報告・横地泰英)
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# by misato_tomato | 2012-04-02 19:29 | 安曇野市議会
2012年 04月 02日

11月 27日 30人の弁護団

安曇野市は、
3金融機関と市が結んだ損失補償契約を違法無効とする東京高裁判決を不服として
最高裁に上告する申立て案を開会中の9月市議会に提案。
市議会は賛成多数で可決しました。

上告の申し立てがいつ受理されるかはまだわかりませんが、
上告審の裁判に向けて準備は怠りなくしておかなければなりません。

弁護団を結成しましょう、協力したいという申し出がありましたが、
30人もの弁護士さんが手弁当で結集してくださるとは思いませんでした。
ほんとうに有難いことです。

一方、安曇野市は弁護士を5人に増員するようです。
市の弁護士さんには「薄謝」というわけにはいかないでしょう。
大義のない上告のために、市の税金から裁判費用の支出が増えると思うと、
なんだかやりきれない気持ちになります。

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# by misato_tomato | 2012-04-02 19:26 | 住民訴訟